田渕竜也

群れとなる現代オタクたち 序説

オタクという言葉の発祥とは

 はじめに「オタク」という言葉には諸説あるが、その中から80年代、スタジオぬえというオタク系アニメ企画会社が『超時空要塞マクロス』を作って大ヒットをとばした。1982年頃のスタジオぬえは当時の全オタクたちの憧れの存在であった。そのスタジオぬえの彼らが、SF大会などファンの前でオタクと呼び合っていることから、他のオタクたちがその「オタク」と呼び合うことを真似をしはじめた。
 まだインターネットも情報網もなく他者とのFace to faceで情報交換する必要性から初対面の人と話をする機会の多かったオタクにとって、相手への軽い敬称でもある「お宅」という言葉は非常に使い勝手がよく便利であった。さらにスタジオぬえの彼らは、自分たちのアニメ『超時空要塞マクロス』の登場人物であるヒロイン・ミンメイに「おたく、そういう人?」という台詞で「おたく」と呼び合わせている。オタクという言葉はSFファンの集まりから始まりである説を採るならば、SFファンが衰退し、”ダサいもの”として捉えられる現代では、SF界に持ち込んだアニメ、アイドル、変型模型は現代のオタク文化を示すものとなった。

趣味となったオタク行動

 「オタク趣味」といわれるように、オタク文化の審級は「趣味」に存している。スマートフォンが本格的に普及し出した2010年以降、「動画」とSNSによる他者との繋がりがかなり身近になった。これにより好きな動画をいつでも無料で見れるようになったこととSNSによるコミュニティでそのとき見た動画の感動を共有できるようになったことで同じ趣味として群れをつくるようになってきた。
 そしてオタクコンテンツは無料に近づいている。動画を見ること。ゲームをすること。その見たこと、感じた感動を他者に共有すること。その上で現代オタクたちはまるで海を泳ぐ大量のイワシの群れのようになっていく。
 とここまでいろいろ述べて来たが、オタク文化を語ることは難しい。オタクといっても様々なオタクがある。鉄道やアイドルなどや消費行動やアニメーション、コミックと様々であるが本コラムではあまり細かい定義を行わず、オタクの行動的な部分と思われることをトピックとして扱っていく。

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