田渕竜也

白塗りバンド、案外ヒューマニスト説

パリピは怖ぇ

 一見、「嫌だなぁ」「怖いなぁ」なんて稲川淳二みたいに避けていまう人っていますよね?パリピのようなEDMな人、ラッパーみたいなB-Boyだったり、大学生のチャラ男的な「ウェーイ」な奴らだっり。個人的にはこう言ったリア充カーストの上位に入る人々のノリはなんだか「嫌だなぁ」「怖いなぁ」ってなってつい敬遠してしまう。まぁ彼らは彼らなりの「嫌だなぁ」「怖いなぁ」っていう人たちが居るのだろうけど。
 それではバンドではどうだろか?バンドにもやたらヒョロガリでパーマをかけているバンドやマッシュルームカットで不倫で干されるバンド、ドラッグや暴力事件で逮捕されるバンドなどいるがバンドの世界には白塗り系バンドというものがある。白塗り系バンドとは文字通り白のドーランなどで白塗りのメイクをしているバンドのことである。それでは実際に白塗りバンドの世界を見てみましょう。

聖飢魔Ⅱって怖いですか?

 一般的に人間というものは得体の知れないものには恐怖心が出来てしまう。ピエロしかりマクドナルドのドナルドしかり。ピエロ恐怖症なんて言葉があるぐらいである。しかし聖飢魔IIって怖いですか?聖飢魔Ⅱとはヘヴィメタル音楽をベースにしつつ、「音楽を媒体にして悪魔教を布教するために組織された「教団」である。目的は地球征服を完遂して解散すること」ということになっている。そうメディアでおなじみのデーモン小暮閣下だ。ここで閣下の発言をいくつか取り上げてみよう。

・ かつて悪魔ちゃん命名騒動があった時期に、インタビューで「悪魔は子供が生まれたら“悪魔”と名づけるのか」と尋ね
  られ、デーモン小暮閣下は 「じゃあ、お前は自分の子供に“人間”と名前をつけるのか」と返答。
・ TBSの『ひるおび!』の原発いじめ特集。コメンテーターらが「放射能の正しい知識が足りない」言う中デーモン小暮
閣下は「正しいとか以前に、原発事故で避難を余儀なくされた人たちを何でいじめられるのか、こんな根性の悪い国民
が五輪でおもてなしやらできるのか?」
・ 「クローズアップ現代+」に出演した、デーモン小暮閣下は白鵬が負けた際に喜ぶ一部の相撲ファンに対し「イチロー
選手がメジャーリーグで何かやったときに、ブーイングが起きたら悲しいわけですよね」

 どうだろうか?もはや悪魔というより、どのワイドショーのクソみたいな文化人の人たちよりもヒューマニストな発言である。
 それに聖飢魔Ⅱの元構成員たちであった人たちも元ギターのダミアン浜田殿下は高校教師、元ベースだったゾッド星島親分はソニーレコード、元ドラムのジャギCAPは保険の社長など本当に悪魔とは思えないその後である。さらにロックミュージシャンなら不祥事は当たり前だが、聖飢魔Ⅱのメンバーは結成30年以上になるが、誰一人も不祥事を起こしていないのである。これは意外とすごいことなのである。

ポンコツ系白塗りバンド・カブキロックス

 白塗りバンドは沢山いる。特にカブキロックスというバンドはポンコツでヒューマニスト感が半端ないのだ。カブキロックスは90年代初頭のバンドブーム時、歌舞伎役者をイメージした奇抜なメイクや衣装などで人気を集め、1990年、全日本優先大賞新人も受賞している。バンドブーム終了後、人気は低迷し、沢田研二さんの『TOKIO』 をメロディーをそのままに、江戸にしただけの『お江戸-O・EDO-』 だけの一発屋と言われながら歌舞伎のようなド派でなメイクとは裏腹に、地道に活動を続けている。最近ではフロントマンである氏神一番さんが8000万円の詐欺に遭っていたということをメディアで告白し少し注目を浴びた。
 カブキロックの楽曲は巷では一発屋とよく言われているが、実際にはアニメ『ドラゴンクエスト』のエンディング曲であった『虹の都』という曲の二発ぐらいそこそこ売れた曲はある。しかし、一番うれた代表曲が替え歌っていうのがまたこのバンドのポンコツ感を醸し出す。さらに追い打ちをかけるようにカブキロックスというバンド名とは裏腹にメンバーは歌舞伎もロックも詳しくないのだ。もうこのブレブレ感、ブレしかないのが本当に素晴らしいし面白い。そもそもリーダーであるはずの氏神一番さんが元禄生まれの設定を忘れていて、年齢を聞いても咄嗟に数字が出てこない。一人称の設定も『拙者』だったはずが『俺』や『僕』になっていて全部忘れているのである。そもそも氏神一番さんが京都育ちで関西弁を使ってしまうこのポンコツ感がやっぱり良いのである。
 それからなぜかよくデーモン小暮閣下と比較をされることが多い氏神一番さんであるが、デーモン小暮閣下と比べるのは全く別である。設定が完璧であるからメイクをしていていじられても、年齢を聞かれても全く動じない。先ずブレがない。ブレしかないカブキロックスとは大違いである。
 氏神一番さん自身のソロ活動では全国イジメ撲滅推進ソングなるものを制作していてやはりヒューマニスト感が半端ない。ていうかブログの文章が一々面白い。最後に「いざ御免!」を決まって使っていたり、やたらと顔文字使っていたり。

白塗りバンドに於ける様々な説

他にも毒殺テロリストや犬神サーカス団などいるがどのバンドもTwitter等は炎上などしていない。さらに意外とツイートのやり取りなどがやはりどこか優しげなのである。なぜ、白塗りバンドにはヒューマニズムを感じるのか?いくつか説を考えてみよう。

説1.白塗りバンド、フナッシー説
 フナッシーを見てどう一般人はどう認知するだろうか?かわいい、なんかすごい動く、なんか面白い。そしてフナッシーはコミュニケーションを取ることができる。その上で考えると、この着ぐるみ感がキャラクターライズされ一般人はマスコット感を感じる。ここに白塗りバンドということに置き換えれば彼らの白塗りを見て第三者は彼らを着ぐるみと認知してマスコット感を感じているのではないか、さらここに人間味が加わっていくとヒューマニズムが増して行くのではないかという説。

説2.みんな根クラで小心者説
 みなさんは舞台にたったことはないだろうか?ライブや演劇などあるが、その舞台に立つのはかなり緊張する。筆者もバンドをやっていたことがあるので、よく分かるのだが、本番直前の自分が見られるという緊張感は時として嘔吐感すらさせられてしまう。そこで「顔を隠してしまえばいいだ」という答えに行き着く。実際に仮面効果というものがあって、不特定多数の人たちに自分自身を認知・特定されないように変装して、匿名化し、自分の本性が表れやすくなるというもの。白塗りバンドの人たちは根クラで小心者であるが故、白塗りにして舞台に立つ別の自分にして緊張はなくさせているのではないかだからTwitterなどは行き過ぎたことを言ったり、逮捕されるようなことをしないのではないかという説

説3.ギャップ感説
 やはり一般のヴィジュアル系などに免疫のない一般人たちは白塗りを見ると怖さを覚える。そこで白塗りの人が普通のことを言わせると一般人はそこにヒューマニズムを感じるという説

いくつか説を挙げてみたがみなさんはどのように白塗りバンドをどう捉えられるでしょうか?やっぱり怖いですか?着ぐるみですか?やっぱり筆者は白塗りバンドが好きです。

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