田渕竜也

直球ストレートなオルタナバンドを求めるなら東アジア産バンドがオススメ

今やロック音楽界は世界中どこを見渡してもどん詰まりの状態だ。USロックを見渡してもEDM,HIP HOP,トラップみたいなギターのサウンドも聞こえないような音楽ばかりだし、UKロック界もいつまでも90年代のブリティッシュロックブームを引きずったままで、大型新人バンドなんてなかなか現れないし、日本ロック界においてはどこを見渡してもキノコヘアーだし、自称メンヘラなんて言って「ツイッターにでも書いてろ」みたいなバンドばかりプッシュされる。それはそれでもまぁいいだろう。今や世界中でバンドサウンド、ギターサウンドというものは絶滅危惧種の危機的状況なのである。もはや鰻状態だ。なのでもう世界中どこを見渡してみてもロック界はどん詰まりだ。もはや伸びしろがない。これならもうクラブDJでもやってるほうがマシだな。

そんなどん詰まりのロック音楽界、「もっと尖ったかっこいいロック音楽が聞きたい。」もう正直、妙に小難しい楽器のテクニックやらと「Twitterにでもツイートしてろ」でも言いたくなるような歌詞にバンド名か歌詞なのかよく分からないバンドたちに胃もたれしている人たちに今、おすすめなのが「東アジア産バンド」である。ただの東アジア産と侮るなかれ、アジア産といえば粗悪、海賊版など嫌なイメージが多いが、これから紹介するのは本当にオススメなバンドだ。東アジア産の商品と言えば敬遠される昨今だけど業務スーパー、玉出の商品とは違うぜよ。恐らく今、ロック音楽は東アジア産バンドがもっとも注目すべき地域なのではないかと思う。

それでは色々と見てみよう。

白目樂隊 The White Eyes

白目樂隊 The White Eyes -死男孩 Dead Boy

白目樂隊っていうネーミングセンスだけどなかなかぶっ飛んでる。

それにこのバンドの最大の武器はフロントマンのキャタクターだ。これだけセクシーロックアイコンとして全面的に主張できるフロントマンって最近、どの国の音楽シーンを見ても珍しいのではないだろうか?ライブではスク水でステージに立ったりと結構すごいという噂。一度、来日公演はやっているらしい。

楽曲もこういったペンタトニックを中心としたリフで突っ走る楽曲もあればUSインディーロック、シューゲイザーみたいな楽曲もあって、ジャンルは一言で片付かないけど、Yeah Yeah Yeahsに近いものはどこか感じる。

こういったぶっ飛んだカリスマ系フロントマンのいるバンドなら、無駄な情報の肥溜めでもあるTwitterが未だに盛んな日本でももっと認知度が伸びても良いはず。

刺猬 Hedgehog

刺猬 Hedgehog-The End

90年代のシアトルとかサブポップのバンドって言われもあまり違和感のないようなグランジど直球バンドサウンド。正直、NIRVANAみたいなサウンドはかなり好きです。音楽性は時代に流されることなく北京で今もグランジサウンドをストレートに鳴らすこのバンドは本当にかっこいい。

今や邦楽ロック界は高音ボイス至上主義時代である。もう女性が歌えないぐらい高い。しかしこういったボソッとしたエモーショナなスタイルの方が個人的には好きだ。みなさんはどうだろうか?

透明雜誌

透明雜誌 – 少女

バンド名通り、ナンバーガールに影響を受けているスリーピース台湾バンドである。ナンバーガールだけでなくソニック・ユース、ピクシーズなんかの影響も受けている。7年ぐらい前の来日公演で日本国内でもアングラ界隈では話題になった。

もうこのギターサウンドが本当にかっこいい。この初期衝動に満ちた感情むき出しのオルタナティブでエッジの効いたギターサウンドはほとんどノイズだけどかっこいい。

他の楽曲もコードをかき鳴らす実に00年代の邦楽ロックのような楽曲もあるので(ていうか海を越えた00年代邦楽ロックが近い表現かもしれない)、もっと日本でも売れも良いはず。

顯然樂隊

顯然樂隊-我只是想要被喜歡

ここで取り上げてるバンドの中では結構ポップな感じのバンド。とにかくギターのコード感とメロディ、音作り。三拍子揃っている。

調べてもあまり日本語の情報がなかったので、チャウ・シンチーの映画で身につけた微かな中国語の知識で読解してみると台湾の台南市で活動しているっぽい。どこか懐かしさを感じさせるメロディと中国語で歌う力強いボーカルのメロディはなんか中毒性があってヤバい。

あとはボーカルの『レオン』のナタリー・ポートマンみたいな髪型が特徴だろうか?あの髪型、アジア人が今やるとブルゾンちえみみたいになってしまうけどね。

八十八顆芭樂籽

八十八顆芭樂籽-我要在死之 前給你一個飛踢

ハスキーなボーカルに掻き鳴らすロックロールサウンドで轟音で貫く!って感じで王道。でもこういう王道っていうところが一番大事。そうやって大事MANの人も「一番大事」と言っていた。

ロックンロールサウンドにハスキーボイスってもうコロッケそばみたいなもんですよ。美味いもの同士、組み合わされば力さらに倍になるみたいなウォーズマン理論でめっちゃ美味い組み合わせ。

なんだか邦楽のインディーズロック好きほどハマりそうなバンドです。

終わりに

どうだろう?普段、チャートといえばオリコン、USチャートにUKチャート、みたいな三ヶ国しかまともな音楽は無いように思っているも多くいるかもしれない。よくよく考えて見たら東アジアだけで十数億人もの莫大な人口を抱えた地域である。そう思うと音質はどうであれ良いバンドはめっちゃいる。

それから少し懐かしめのサウンドが多いのもポイントですね。

東アジアの音楽はなかなか情報が入ってこない。自分で探すしかない。

今回の東アジアロック特集で何かヒットしてもらえれば幸いです。

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