ザ・コンビニ~あの町を独占せよ~
新年、明けましておめでとうございます。本年もてんぷらをよろしくお願いいたします。
2017年が読者の皆様にとって素晴らしい年になることを願っております。割りと真面目に。
新年一発目の更新は、ゲーム記事でございます。久々に。
そして、今回のタイトルは1997年にHUMANから発売されたPS用ソフトの『ザ・コンビニ』です。元々はMasterpieceがPC用ゲームとして開発したもので、当時シミュレーションゲームが流行っていたこともあり、そこそこヒットし、シリーズ化されております。
コンビニエンスストア。
それは、「いつでも開いてる」「いろんなモノが揃ってる」誰もが身近に感じるスポット。
そしてそこは、現代社会が反映された、実に奥深い世界でもあるのです。
『ザ・コンビニ』は、コンビニエンスストアの経営シミュレーションゲームです。
あなたはチェーン店のオーナーとして、店舗の設営からその販売戦略の実施、事業の拡大など現実のコンビニの営業活動そのままを体験することができます。目標も店舗数を決めてのチェーン展開から損出地域を首都にしてしまう(!)などさまざま。店員はもちろん、お客のひとりひとりも個性や行動パターンを持っているのです。季節の違いによる商品ニーズもちゃんと再現されています。
実際いつも利用しているコンビニを、経営する側の立場になってお楽しみください。
さて、あなたの「コンビニお商売センス」を、とくと拝見!!
ということで、ゲームの説明に関しては、取説から引用。
ゲームを始めると、まずはシナリオを初級・中級・上級から選択します。それぞれ、初期資産とクリア条件、マップなどが異なります。また、全ての難易度をクリアすると、新たなシナリオが登場するので、全部で4つのシナリオがプレイできることになります。
シナリオを選択すると、次は店名を決めます。「セブンセンシズ」でも「ロビンソン」でも「フェアリーバード」でも何でもいいです。店名は現実と違って、ゲームには影響しません。
そして、いよいよマップから土地を選んで出店でございます。どこに出店するかは非常に重要です。当然、買い物人口が多い大通りが良いです。辺境の地に出店しても赤字続きでございます。また、場所によって、売れ筋商品が異なるのもこのゲームの面白いところ。ここら辺は後から確認して、商品を置き換えることが可能なので大丈夫ですが、出店場所は大事。少しネタバレになりますが、ゲームが進行するほど地価が上がっていくので、少々コストがかかっても序盤で良い土地を押さえておく方が良いです。あと、タバコ・酒・薬品の取り扱い申請はお好みで。一応、後からでも申請できますが、少々面倒です。
土地を購入すると、このゲームの醍醐味である店内レイアウトでございます。レジと店員控室は必ず設置しなければなりませんが、後は自由です。肉ばかり置いて肉屋にするも良し、パンばかり置いてパン屋にするも良し。本当は様々な商品を取り揃えておく方が良いことは言わずもがな。また、商品棚を敷き詰めすぎて十分な通路が確保できないと客や店員が詰まります。特に出入り口やレジ周辺は気を遣いましょう。人馬宮のような大迷路にするのも乙ですが。
あとは、価格設定や店員の雇用、営業時間を決めて、スタートです。店員は店長を含めて各店舗3人まで雇うことができます。ちゃんとした人もいますが、見るからにDQNだったり、虚弱体質だったり、人外でさえいたります。基本的には学歴の高い人を雇うのが吉です。特に店長の学歴が低いと店員のパラメータがなかなか伸びません。学歴コンプが発狂しそうなシステムですな。営業時間も最初から24時間にするのではなく、店員のパラメータが成長するまでは閉店時間を設けた方が店の治安は良くなります。
いよいよ一号店がオープンしたら、あとはしばらく放置。ちょこちょこデータを見て、商品を入れ替えたり、施設を誘致したりして、人口を増やしていきましょう。あれっ?これってコンビに経営シミュレーションだったんじゃなかったっけ?こまけぇこたぁいいんだよ!
このゲームの怖ろしいところは、雇った店員は解雇されるまで一生コンビニでの生活を余儀なくされることにあります。自宅に帰ることもなく、コンビニで働き続けるのです。怖ろしい・・・ただ、店員の方も疲れたらいくらレジに長蛇の列ができようとも控室で休憩するという自由奔放っぷりを発揮したります。どんな世界やねん!また、店舗の警備が低いと万引きされまくります。万引き犯は「ぐえっへっへっへ」という下衆笑いと共に商品を盗んでいきます。また、時には放火されることも。どんな世界やねん!ということで、警察や消防署を誘致して警備を上げることも必要になったりします。誘致でいえば、大学が人口を増やすのに非常に有効です。どんなFラン大学か知りませんが。
このゲーム、始めたばっかりだと、いろいろ楽しんでプレイすることができるのですが、いかんせん中盤以降がダレる。シミュレーションゲームあるあるといってしまえばそれまでなのですが、本当にほとんど放置ゲー。また、店舗数が増えてくると重い重い。なかなか時間が経過しないというイライラ。セーブにはメモリーカード14ブロックというほとんど1枚分。しかもセーブに時間がかかる。ロードにも時間がかかる。やってるうちに癖になってくるゲームではあるのだが、プレイするなら『2』もしくは最新のシリーズをオススメしときます。1000円以下で買えるかどうかは知らんけど。