『デッド·オブ·ウィンター』各施設についての考察

文:なかむら ひろし

 「デッド·オブ·ウィンターばっかりやないかい!」とお叱りを受けそうですが、次回からは新しいゲームを紹介していくので、お許しください。まぁ、今月発売される新しい拡張版が手に入ったら、また取り上げますけどね。それぐらい好きなゲームなのであります。

 今回は、各施設で入手できる支援カードを中心に『ロングナイト』を混ぜる際のデッキ考察なんかも書いていきます。どんなゲームも基本的に情報量が多いほど有利です。以前書いた各職能者の特徴も合わせて参照していただくと、より良いと思います。

○警察署
生存者マス3ゾンビマス4
武器6燃料4道具4食料3よそ者3

 ゾンビ駆除に役立つ武器が手に入る施設です。武器はどのシナリオでも安定して使えるので、人気スポットになりやすく、却って警察署のゾンビ駆除が面倒になり、本末転倒になることも少なくありません。必要なカードが手に入ったら、さっさと他の施設に移動するのもひとつの手です。勝利するには譲り合いも大事です。

●オススメの装備カード 

『狙撃銃』(基本セット)
「各ラウンド中1回、ダイスの消費·感染判定なしで、任意の施設のゾンビ1体を撃破することができる」

『擲弾筒』(ロングナイト)
「各ラウンド中1回、ダイスの消費·感染判定なしで、砦以外の任意の施設のゾンビ2体を撃破し、その施設に置いてある障害物トークン·爆発罠を全て取り除く」

『突撃銃』(ロングナイト)
「各ラウンド中1回、攻撃の際、感染判定なしで、ゾンビ2体を撃破することができる」

『暗視ゴーグル』
「各ラウンド開始時、ダイスを追加で1個振る」

『トランシーバー』
「各ラウンド中1回、他のプレイヤーの未使用ダイスの出目を-1することで、自分の未使用ダイスの出目を+1することができる」

○雑貨屋
生存者マス3ゾンビマス4
食料6薬品6道具5よそ者3
食料8薬品4道具5よそ者3(ロングナイト)

 毎ラウンド要求される食糧が豊富です。基本セットでは、病院並みに薬品が手に入る施設でしたが、ロングナイトでは薬品の割合が下がり、より食糧に特化した施設になりました。食糧は枚数だけでなく、『食料2』と『食料3』が多いので、危機解決に使うなら、学校で食糧を探す方が良かったりもします。
 また、道具も結構手に入るのですが、『かんじき』『腐肉』『レンチ』はあまり使えないので、危機解決などで必要でもないのなら、騒音トークンを配置して、追加で捜索した方が良いでしょう。

●オススメの装備カード

『ハンマー』
「各ラウンド中1回、バリケード実行時に障害物トークンを2個配置することができる」

『チェーンソー』(ロングナイト)
「装備時にこのカードの上に騒音トークンを3個置く。その騒音トークンを装備者のいる施設に配置することで、同じ施設にいるゾンビ1体を感染判定なしで撃破することができる。また、燃料カード1枚を捨てることで、このカードの上に騒音トークンを3個置くことができる」

○学校
生存者マス4ゾンビマス4
食料6書籍4道具4薬品3よそ者3

 他の施設と比較して専門性は低いのですが、食料を中心に様々な状況で役立つアイテムがまんべんなく手に入る堅実なプレイヤーにオススメの施設です。特にロングナイトで追加された支援カードがなかなか有用なので、基本セットのみで遊ぶ時よりも捜索する価値が上がりました。

●オススメの装備カード

『学校の図面』(基本セット)
「各ラウンド中1回、学校で捜索する際、カードを2枚引くことができる」

『バリケード入門』(基本セット)
「各ラウンド中1回、装備者が砦にいる場合、ダイスの消費なしで障害物トークンを1個配置することができる」

『化学で殺して』(ロングナイト)
「各ラウンド中1回、装備者のいる施設に配置されている障害物トークン1個を爆発罠に取り替えることができる」

『キャンディスと缶詰』(ロングナイト)
「装備者が砦にいる場合、必要消費食糧が-1される」

『ドリル』(ロングナイト)
「各ラウンド中1回、増設カードに進行マーカーを1個配置するか、装備者と同じ施設にいるゾンビ1体を感染判定なしで撃破することができる」

『ショルダーパッド』(ロングナイト)
「感染判定の際、死亡の目を空白の目として扱う」

○図書館
生存者マス3ゾンビマス3
書籍7燃料4食料4道具2よそ者3

 有用な書籍が入手できる人気スポットです。ロングナイトでは図面がなくなってしまった分、有用な書籍も追加されていますが、もうひとつ使いにくいものも含まれているので、基本セットと比べて、捜索する価値は若干下がりました。
 また、ゾンビマスが少ないので、装備が整うまでは単独で捜索しなければ、ゾンビ駆除が非常に大変になります。やはり譲り合いが大事です。

『○○の図面』(基本セット)
「各ラウンド中1回、○○で捜索する際、カードを2枚引くことができる」

『サバイバル料理本』(基本セット)
「各ラウンド中1回、装備者が砦にいる場合、備蓄食糧+1することができる」

『友達と万引き』(ロングナイト)
「各ラウンド中1回、装備者が捜索する際、カードを2枚引くことができる」

『気にするふりをして』(ロングナイト)
「ダイス用意ステップ終了時、自分の出目をすべて+2することができる」

○病院
生存者マス4ゾンビマス4
薬品6燃料4食料4道具3よそ者3

 薬品が豊富なのですが、『治療薬』に限定すると雑貨屋と同等なので、カウントしておいた方が良いでしょう。また、有用なアイテムが少ないので、病院で活きる職能者や薬品が必要になるシナリオでもなければ、あまり進んでは行きたくない施設です。

『モップ』
「各ラウンド中1回、ゴミを廃棄する際、5枚まで廃棄物置き場に移すことができる」

○ガソリンスタンド
生存者マス2ゾンビマス3
燃料6武器5食料3薬品3よそ者3
燃料6武器4食料4薬品3よそ者3(ロングナイト)

 生存者マス·ゾンビマス共に少なく、それほど有用なアイテムもないので、不人気スポットになりがちです。ただ、ロングナイトでは燃料の使い道が増えたこともあり、誰も行かないのなら、あえて行くのもありかなと思います。ライターと燃料のコンボはここぞという場面で有効なのは基本セットと変わりません。

●オススメの装備カード

『散弾銃』
「各ラウンド中1回、攻撃の際、感染判定なしでゾンビ2体を撃破することができる。可能ならその施設に騒音トークン1個を配置する」

『ライター』
「各ラウンド中1回、攻撃する際、燃料カード1枚を捨てることで、ゾンビ4体を感染判定なしで撃破することができる」

○ラクソン製薬(ロングナイト)
生存者マス4ゾンビマス3
薬品6燃料4武器3道具4書籍3

 強力なアイテムがかなりの確率で手に入るので、捜索する価値はありますが、捜索の度に感染判定が必要で、いつまでも留まって捜索するには厳しい施設です。1/12をなめてはいけません。また、『カプセル剤』の使用もギャンブル要素が強いので、あまりオススメできません。
 オススメの装備カードは、カプセル剤以外どれも強力なので、割愛させていただきます。

○盗賊のアジト(ロングナイト)
生存者マス3ゾンビマス3

 盗賊が持ち帰った支援カードの中から好きなものを入手できます。ただ、返り討ちに遭い、カードを入手できなかったり、負傷したり、最悪死亡することもあるので、ピンポイントでどうしても必要なカードでもない限り、あえて行く必要はありません。

 施設を紹介したところで、次は基本セットとロングナイトを混ぜて遊ぶ時の支援カードのデッキ考察に移ります。各施設の支援カードはそれぞれ20枚ずつにしなければならないのですが、このカード選びがゲームを大きく変えるため、非常に重要になってきます。
 ここでは私が実際にプレイしたことがあるデッキ構築やプレイ自体はしていないが「こういうのもありかな」と思ったデッキについて書いていくことにします。

○完全ランダム

 カードが片寄ると極端なゲームバランスになります。「雑貨屋なのにほとんど食料が手に入らないのは、既に他の訪問者によって漁られたんだな」といったようなドラマ性が生まれたり、ランダム性を楽しむのもひとつですが、ゲームとしてはより大味になってしまうので、あまりオススメはしません。

○一部ランダム

 施設毎のカードの割合は変更せず、種類ごとにランダムで選びます。片寄りが気になる方は、強力なアイテムとそうでないものを分けて、それぞれランダムに選んでも良いかと思います。一番違和感なく遊ぶことができて無難なのですが、変化もあまり感じません。

○専門性を強化

 例えば、病院だったら薬品の割合を増やすなど、施設毎の専門性を強化します。目的のカードが手に入りやすくなるので、特定のアイテムを集めるようなシナリオでは特に難易度が下がってしまい、向かないかもしれませんが、初心者や「病院なのに薬品が全然出ない!」なんてストレスに感じる方にはオススメです。あまり極端な割合にせず(2·3枚が限度)、全体のカードの割合にも気を付けていれば、特に問題なく遊ぶことができます。どうしても難易度が気になる方は、強力なアイテムの割合を減らすかシナリオをハードモードにするなどして調整してみてはいかがでしょうか。個人的には結構面白かったですよ。

○エクストリームモード

 シナリオは選びますが、一部のアイテムをあえて極端に減らし、より極限状態を楽しみます。その分、強力なアイテムを多く振り、難易度を調整すれば、なんとかなるような気がしますが、無責任なことを書いていることを白状しておきます。やったことはありません。

 拡張を混ぜることで、細かく自由にゲームバランスをいじることができるのは、デッド·オブ·ウィンターの大きな魅力だと思っています。皆さんの支援カードのデッキなんかも是非聞いてみたいものです。
 次回こそは、別のゲームを紹介するので、懲りずにご覧いただけると幸いでございます。

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