真面目な人ほど飲食店でバイトしない方が良い
また飲食業界ディスみたいな記事で、ちゃんとした飲食店で一生懸命働いている方には悪いんだけど、やっぱりさっさと退場して頂きたいクソ企業って多いんだよね。前回はそんなクソ企業で働くと人間として腐っていくっていう話をしたわけだけど、これはアルバイトも同じなんだよね。私もいくつかの飲食店でバイト経験があって、見事に腐ったタイプ。
別に飲食店でバイトすること自体は悪くないんだけど、少し働いてみて合わないと思ったら、すぐに辞めるべき。特に真面目な人は。すぐに辞めると根性が足りないなんて言われ方をされがちだけど、そんなことは気にする必要はない。むしろ、その環境に慣れてしまう方がヤバい。
まず、よっぽどちゃんとした店でもない限り、衛生管理が杜撰。というより、ガバガバでほとんど何も考えていない。飲食店って基本的にスピードが求められるんだよね。こまけぇこたぁいいからさっさと料理を提供しろっていう世界。
キッチンは生肉や生魚を触った手でそのまま口にするようなサラダの野菜に触ってるとか当たり前と思ってくれて結構。ホールもお金を触った手でそのまま料理を運ぶし、持ち歩いているハンディなんて汚いに決まってる。
こういうのをヤバいと感じるまともな感覚の人はまず飲食店で働くことに向いていない。衛生面に気を使うという本来正しいことをやっているだけで、罵声が飛んでくるような世界だからね。程度の差はあっても、安いチェーン店で衛生管理をしっかりしてるところなんて都市伝説だと思うよ。割りと本気で。
私が働いたことがある飲食店の中で特に酷いエピソードをひとつ紹介しよう。普通、初めてシフトインした際の研修で一番厳しく指導されることって手洗いなんだよね。だけど、その店では手洗いを指導されるどころか、手を洗えとも言われなかったわけ。その時は自分の判断でちゃんと手洗いはしたんだけど、そのまま作業に入ろうとしても何も言われなかったんじゃないかと思ってる。だって、他のバイトを見てると手洗いせずに作業に入ってる人が結構いたからね。
まあ、客の方もスマホを触った手で食べてる人とか普通にいるし、国民全体的に衛生管理とかの概念が薄いのかもね。これは「日本の食は安全なんや」っていう思い込みのせいだろうね。他国と比較するとマシかもしれないけど、思ってるより安全でもねぇから。
あと夏場になるとゴキブリが出るなんて日常茶飯事なんだよね。特に古い店舗は要注意。外観は新しくても居抜きで改装しましたなんて店舗も同様。厨房は特に改装されてないケースが多いからね。
次はシフト問題。飲食店に限った話ではないんだけども、最初に交わした労働契約よりも「余計にシフトに入れられる」または「全然シフトに入れない」なんてことは100%と言ってもいいほど起こる。これが結構トラブルになるんだよね。
飲食店のバイトって学生が多いと思うんだけど、学生のイベントごとって被ることが多いというより、被って当たり前。立地的なこともあって、同じ学校だったりすることが多いので、当然試験や学祭も一緒。一斉に休み希望を出すんだよね。だけど、お店側は誰かに入ってもらわないと回らない。そこで無理してでもシフトに入ってもらうように言うわけ。これが店長によっては人格を否定するような言い方だったりもする。
こういう状況で割りを食うのが真面目な人だったり、頼みを断れない人なんだよね。真面目な人ほど、「店に迷惑をかけられない」とか「自分が入らなかったらあの人に負担をかけてしまう」とか考えて渋々入ってしまう。そして、一度そういうことをしてしまうと、次から完全にあてにされてどんどん断り難くなる。これに理不尽を感じず、頼りにされて嬉しいと思うおめでたい人なら向いていると思うけど、こんなことを続けていたら本業に支障をきたすほど消耗してしまうからやっぱり止めといた方が良いと思うよ。
これとは逆に思ったよりシフトに入れないということもある。特にチェーン店なんかは上から予算を達成するようにうるさく言われてるから、人件費にとてもシビアだったりする。基本的に土日や祝日に比べて平日ってそんなに忙しくならないから、シフトに入るバイトの数も少ない。その枠に入ろうと思うと、余程の人手不足でもない限り、必然的に他のバイトと競争になる。
雇う側の立場になって考えたら分かると思うんだけど、同じ時間でより多くの仕事をこなすことができる人を使いたいって思うよね。なので、手が遅い人は圧倒的に不利。ここでも丁寧さよりもスピード。バイトにも見えないランクみたいなものがあって、猫の手も借りたいという時のために置いている「数あわせ」に認定されてしまうと思ったよりも働けない。結構な実力主義の世界。あとは勤務態度や繁忙期の貢献度、単純に店長の好き嫌いなんかでシフトが決まったりする。干されたら、さっさと他に行った方が良いよ。
過剰にシフトを入れられることに対する予防策としては、面接の時に採用されたいがために何でも「はいはい」言わないこと。無理な要求にははっきりNOと言うことが本当に大事。そして、変だなと思ったら辞めてしまうのが何より。他人を思いやる気持ちは素晴らしいが、何も自分が進んで人柱になることはない。悪いのはシフトの調整が出来ない店側にあるのだから。
まだまだ、シフトに関する問題はある。飲食業っていうのは水商売。売れる日もあれば、売れない日もある。忙し過ぎるのも辛いが、暇すぎても辛い。さっきも言ったけど、人件費にうるさい店だと、暇だからという理由でシフトよりも早い時間に帰らされたり、休憩を余分に取らされたり、今日は来なくてもいいなんて言われることもある。バイトを理由にデートの誘いなんかを断ったのに、直前になって来なくてもいいよなんて言われたら、ぶん殴りたくなるよね。
でも、それよりも酷いシステムを採用してる店もあるんだよね。時間通りに店に行っても暇だからと忙しくなるまで控え室なんかに閉じ込めるパターン。もちろん、その時間に時給は発生しないし、いつ忙しくなるかもわからないからと外出することも許さない。それが30分ぐらいならまだ許容範囲内かもしれないが、結局暇なままで数時間放置された挙げ句1秒も働くことなく、もう帰ってもいいよって言われることだって全くない話でもないから怖い。
最後はボス猿化したベテランバイトがいる可能性。こいつはとにかく仕事が遅かったり、繁忙期にシフトに入らなかったりする人に厳しい。陰口なら聞こえなければ、何てことはないが、気性の激しいボス猿は直接人格否定までしてくることもある。(基本的に安いチェーン店なんかはそういうタイプが多いということを付け加えておこう)「忙しい忙しい」って言ってるけど、てめえのせいで人手不足になんじゃねぇかっていうね。取り入れられたら安泰なんだけど、そんな環境で働いてもろくなことはないよね。
まだまだ飲食業界の闇っていうのは存在するんだけど、今回はこの辺で。本当にろくでもないですわ。