国民の皆様に是非、知ってもらいたい「イメージ」に埋もれて隠れてしまった名曲5選
「印象」それは一度ついてしまったらなかなかそのイメージから逃れられないいわば白いシャツについたカレーみたいなもの。印象を決定づけるものとしてメラビアンの法則という言葉がある。まぁめっちゃシンプルに言うと印象は見た目が55%以上を占めるということだ。つまり細かい内容よりも半分以上は視覚的伝達が大きく印象づける上で重要だということである。特にCMソングなんかはたったの15秒〜30秒の映像で楽曲の印象が強く左右される。例えば昔のポカリスエットのCMなんかだったら爽やかでみずみずしい夏の印象でセンチメンタル・バスがスマッシュヒットした。夏、ポカリ、暑いという印象がセンチメンタルバスにまとわりついてしまって、爽やかな印象がその後、思うような楽曲ができず、あまりパッとしなくなってしまった要因にもなっている。でもこれは成功している例だ。そもそもヒットにも繋がらない、カラオケで歌うと笑いが起きてしまうような曲も存在している。楽曲の印象はそのタイアップの企業次第でそのイメージは随分と変わってしまう。さっきの例にだしたセンチメンタル・バスがサラ金のCMソングになっていたら絶対に売れてないでしょう。それにCMってたったの15秒から30秒の尺なので随分と楽曲が編集されていて、フルで聞いたときとCMで聞いたときの印象も随分と変わってくる。そんでせっかくいい曲なのに変なCMに起用されてしまって、変なイメージになってしまっている名曲たちも数多く存在している。今回はそんなCMの印象によってあまり知られていないすごくいい曲をみなさまにご紹介していきたい。
Beautiful Smile – SOFFet with Tokyo Junkastic Band
おなじみの「Yes!高須クリニック」のあのCMで採用されていた楽曲。もとはタワーレコード30周年記念の曲として制作された曲なんだけど、曲の題名はBeautiful Smileっていう曲名から高須クリニックのCMに採用されたのだろうか。まぁ確かに間違いではない。おそらく、この曲がフルで聞くとこんなにクールでカッコイイ曲だって知らなかった人も多いのではないだろうか?でもやっぱりサビの部分で高須医院長と西原理恵子を乗せたヘリがドバイの空を飛んでしまうよな。楽曲はベースがすっごくスウィングしててかっこいいジャジーにしてポップなヒップホップ。
feels like`HEAVEN’ – HIIH
この曲と共に貞子がテレビの画面が出てくる映像でトラウマになっている人たちも少なくないのではないだろうか?しかしこの曲、フルで聴くと「曲調」はメッチャ明るい。曲調だけ聞くと貞子というよりバブリーなファッションの人の方が合いそうでもある。でも、歌詞はメッチャ精神世界的で巷で言われているほど、明るい曲ではない。明るいのはあくまで「曲調」の話。よく歌詞を見ると原作である『らせん』『リング』『ループ』にピッタリ合う。特に『ループ』とはラストシーンとシンクロしているかのようでもある。それからこの曲の歌詞、「来る、きっと来る」じゃないんですよね「Ooh.きっと来る」なんですよね。おそらく日本国民の9割が正しく認知されてない曲ではないだろうか?
Everybody Shake – 和田アキ子
「No more 悩み無用!」で一世を風靡したアッコ姐さんのスーパー名曲。Incognitoにも引けを劣らないほどのすっごくダンサブルでグルービィな最高のダンスナンバーです。ストリングスのアレンジもいいよね。それから多分、ベース弾きにはたまらない一曲だと思う。思わずやベースが弾きたくなる。そんで多分、アッコ姐さんほどシンガーとして過小評価されている歌手も珍しいのではないだろうか。ほんといい曲がもっとあるのでいずれ芸能人としてのアッコ姐さんではなく、シンガーとしてのアッコ姐さんの特集をやろうと思います。
Synchronised Love J Rap Jam – Joe Rinoie
ジョー・リノイエって誰だよって思う人も多いかもしれないけど、この最近の豊川悦司みたいな人、J-POP界ではかなり大御所作曲、編曲家である。よく知られている曲としては『ふしぎの海のナディア』のオープニングソング、『ブルーウォーター』の編曲が一番有名なのではないだろうか?他にも平井堅に小柳ゆきへの楽曲提供と見かけによらず、めちゃくちゃすごい人なのである。もとは武富士のCM用ソングとして制作されていたんで、サビの部分だけだったんだけど、CMの評判で問い合わせが殺到したので、曲としてサビ以外の部分が後から作られた楽曲なのである。この曲も四つ打ちでダンサブルな楽曲でかっこいいのだけど、おそらくカラオケで歌ったら確実に爆笑間違いなしの曲である。やっぱりサビの武富士のイメージよ。まぁ、CMソングだからしょうがないよね。頭の中で謎のダンサーたちが踊り出す。しかし隠れた名曲だけで終わらすのは勿体無い名曲。ちなみに英語バージョンもあるよ。
せがた三四郎
この曲はもうCMバージョンでも楽曲フルバージョンでもどちらもイメージ通りの楽曲。藤岡弘、のどこからがやらせでどこからが真面目なのか本気なのかよくわからない感がやっぱり面白い。なぜかこの曲を聴くと無性にサクラ大戦がやりたくなる。
終わりに
いかがだったでしょうか?今回は知っているようでフルではあまり知られていない楽曲を知ってもらいたく特集を組みました。特にSOFFetの曲なんて高須クリニックのヘリの曲なんてイメージでは勿体なさすぎる。アッコ姐さんの歌手としてのかっこよさも埋もれてしまっては勿体なさすぎる。そんなわけでCMのイメージに埋もれてしまった隠れた名曲たちに少しでも光が当たってもらえれば幸いである。