論理的思考が試される『TAGIRON』
今回、紹介するのは幻冬舎さんから発売されている『TAGIRON』というゲームの新装版です。変なタイトルですが、『たぎる、論理』略して『タギロン』だそうです。元々はインディーズで発売されていたみたいで、二度目のリメイク作品になります。
論理パズルのようなゲームで、2人から4人まで遊べますが、2人で遊ぶのと3,4人で遊ぶのとでは結構感覚が変わってきます。是非どちらも遊んでみて欲しいですね。
今回は2人プレイを想定しながらゲームの流れを説明していきますが、3,4人プレイに関しては、補足を入れながら異なる点を説明していくことにしましょう。
◎コンポーネント
·数字タイル20枚(0から9が2枚ずつ)
·質問カード21枚
·ついたて4枚
·説明書1枚
この他に人数分の紙とペンを用意しておいてください。旧版にはメモ用紙が付属していたみたいですが、新装版はメモ用紙がない分価格が安くなっています。メモ用紙は真っ白な紙で大丈夫ですよ。
◎準備
数字タイルを裏面にして、よくシャッフルします。各プレイヤーは数字タイルを5枚ずつ(3人プレイの場合は4枚)受け取り、残ったタイルは裏面にしたままよけておきます。
受け取った数字タイルをついたての後ろでオープンし、ルールに従って数字チップを並べます。
·左から数字の小さい順に並べる
·同じ数字は赤を左、青を右に並べる
次に質問カードを裏面にして、よくシャッフルしたら、上から6枚をオープンします。残りは山札にして準備完了です。(4人プレイの場合、一部使用しない質問カードがあるので、事前に取り除いておきましょう)
◎ルール
勝利条件は相手の数字タイル5枚の『数字·色·位置』を先に言い当てることです。(3,4人プレイの場合、余った数字タイルを当てます)
まず、じゃんけんなど適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。スタートプレイヤーはオープンされた6枚の質問カードの中から1枚を選び、相手プレイヤーはその質問に正直に答えます。(3,4人プレイの場合、スタートプレイヤー以外の全てのプレイヤーが質問に答えます)この時、回答をしっかりメモしておきましょう。
『3または4はどこ?』といったカードを選んだ場合、どちらかひとつの数字を選ぶ必要があります。この場合、「3はどこ?」または「4はどこ?」と質問するわけです。
あと『共有情報カード』と書かれたカードを選んだ場合、自分もその質問に答える必要があります。有力な情報を得ることができますが、リスクも大きいので、すでに相手が知っているような情報の時に選ぶのが無難です。相手の質問もメモして、どれぐらい情報を手にしているのかも気を使っておいた方が良いですね。
次のプレイヤーは、質問カードを1枚補充し、また6枚の中から1枚を選びます。これを繰り返していくと、段々相手の数字タイルがわかってきます。数字タイルがわかったら、質問カードを選ぶ代わりに『宣言』をすることができます。これで相手の数字タイルを完璧に言い当てることができたら、そのプレイヤーの勝利です。もし、ひとつでも間違えてしまったら、相手の手番に移ります。(3,4人プレイの場合、答えをメモ用紙に書いて、自分だけ正解を確認し、当たっていたら、そのプレイヤーの勝利となります。また、間違ってしまった場合、ゲームから脱落し、質問にだけ答える役回りになります)
先攻プレイヤーが有利なので、先攻プレイヤーが先に正解した場合に限り、後攻プレイヤーは最後に『宣言』だけ行うことができます。ここで後攻プレイヤーが正解したら、そのゲームは引き分けとなります。
また、質問カードがなくなってしまっても、そのゲームは引き分けにります。まあ、滅多にそんな泥仕合にはなりませんが。
◎総評
オススメ度★★★★★☆☆
○数学が好きあるいは得意な人にオススメ
様々な質問から論理的に正解を導くという頭を使ったゲームなので、正解したときは本当に気持ちいいです。特に数学が好きな人は楽しめると思います。ただ、逆に言うと数学が嫌いな人はもうひとつかもしれません。子供がいる方は一緒に遊ぶと論理的思考の楽しさに気付いてくれるかも?
○運の要素もなくはない
すごくお堅いゲームというイメージがあるかもしれませんが、運の要素も多少は含みます。数字タイルと質問カードが噛み合ったらすぐにバレることもありますし、質問カードによって欲しい情報がまったく手に入らなかったり。論理的思考といってもそれほど難しくはないです。
○筆記用具が必要なのでお手軽さは若干下がる
コンパクトで遊びやすい分類ではありますが、メモが必要なので、その分お手軽さはマイナス。メモも隠した方が良いので、その当たりは工夫が必要かなと。
ただ、ゲーム自体は大体4つも質問すれば、正解が解ってくるので、1ゲーム10数分で終わります。意外と長考になることも少ないので、お手軽はお手軽です。