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2019年注目すべきもの特集

文:田渕竜也

クリスマスが終わってからの12月ってなんだか嫌いだ。クリスマスイブまではお祭り騒ぎのようにワイワイと騒がしくしていたのに、それが過ぎ去るとそのお祭りがまるで「幻だったのか?」はたまた「狐に化かされたのか?」と思ってしまうぐらい、一気に年末になり、その一年の店じまい感が出てくる。このたった1日でこれまで一ヶ月ぐらいあったクリスマスムードが急にお正月ムードになって「はい、一年おしまいですよー」っていう駆け足感がどうやら僕の年末が嫌いな理由の一つらしい。特に今年は「平成最後」と言うキャッチコピーがどこもかしこも溢れ出ている。

やたらとこの「平成最後」と言うキャッチコピーが溢れすぎて、中には今年で「平成」が終わってしまうと思っている人も少なからずいると思う。しかし「平成最後」と言っても5月まである。まだ平成の猶予は結構、残されているのだ。そんな2018年の暮れである。

昨年、当サイトで2018年のヒット予測した。一年経ってどうだ。まぁことごとく外してしまった。これで相変わらず自分にはギャンブルの資質がないことがはっきりとした。
そこで今回はバンドや音楽だけではなく、様々な分野の注目するべきものをご紹介する。ここでいち早く、2019年のトレンドを汲み取って、周りの人たちから差をつけよう。さぁ、そろそろ2019年と言うバスがもうすぐやってくる。バスに乗り遅れるな。

2019年注目するべきソングライター部門

ReN – Life Saver

エド・シーランの『shape of you』が大ヒットした2017年。この大ヒットはギター弾き系のシンガーソングライターたちにとっては未曾有の大革命が起きた。革命の要因はループステーションの使い方だ。
これまでこの一人でリズムをとってバッキングをとってメロディーをループで重ねどりして演奏する手法は結構やっている人はいた。だけど、この手法は曲と言うよりかは、金魚を飲み込んで吐き出すような曲芸に近いものだった。

エド・シーランはこのループで重ねどりをする手法をクラブミュージックの解釈で楽曲を作成していった結果、大ヒットにつながった。そしてこの手法は現在、かなり世界に浸透していっている。そしてこのギター革命はここ日本にも浸透してきている。

このReNもそうだ。クラブミュージック的解釈でギターとループを巧みに操って曲を作っている。2019年はこういったループとギターが割とキーワードになると思う。なので今のうちに押さえといて損はないだろう。

2019年注目するべきバンド部門

ニトロデイ – ジェット

轟音、絶叫、青臭い歌詞。個人的にはヒリヒリとしたオルタナバンドを応援したくなる。
フェス向けでウェーイなバンドが溢れ出る昨今に稲妻のような叫びとかき鳴らすギターサウンドは2019年、すごく活躍してほしいバンド筆頭です。この若さの突っ走り感は本当に最高です。

2019年注目するべきラッパー部門

Joji – SLOW DANCING IN THE DARK

ここ最近のHipHopの流れに落ち着いたチルなサウンドが特にインターネットという場で波にのっている。

EDMとかDubstep、トラップサウンドなどこれまで流行っていたギラギラした音にみんな疲れてしまった。特にパソコンを広げている人なんかはもっと集中できる音楽が欲しい。そんなネット上で熱くなっているチルなサウンドで2018年、R&B/HipHopチャートで1位をとったアーティストがJojiだ。

多分、まだ日本ではそこまで知名度はないけど、もともとアメリカで活躍するコメディアン、Youtuberであった。そんな彼がお笑いを封印してガチのアーティストとして2018年にデビューした。2019年は日本でも彼のことを紹介するテレビ番組が増えそうと予測している。

2019年注目するべきリバイバル部門

Dirty Talk – w-inds.

どうやら近年のトレンドの傾向に「リバイバル」そして「ダンス」が付いてくるらしい。考えてみればバブリーダンスにUSAで思い起こせばダンスと懐かしさだ。

それならW-inds.なんてどうだろうか?W-inds.がデビューした頃、クラスの一人や二人は彼らの下地きをしている人を見たことはなかっただろうか?しかしもうあの頃のおぼこいW-ingsではない。すごくアーティストになっている。もはや別グループである。しかも自分たちで曲を作ってその上、かっこいい。もはやアイドルではなくアーティストとして成長している。

2019年はDa pumpからW-ingsがリバイバルするのではないかと予想。

2019年注目するべき怪談部門

DJたらちゃん – 隣の家

年々、熱を帯びている怪談師業界。2018年はとにかく怪談賞レースがめっちゃ多かった印象がある。そんな怪談賞レース戦国時代になってきた現在、注目すべき怪談師がこのDJたらちゃんだ。

アニソンDJやコスプレイヤーとして四国を中心に活躍するDJたらちゃんであるが、若手の怪談師としてもブレイクしつつある。サイコホラーチックなこの怪談、多分、文字で読むとすげー怖い話なんだろうと思う。なんとなく『殺人鬼フジコの衝動』を思い出した。

2019年注目するべきお笑い部門

たくろう

ゆるい雰囲気、ボケとツッコミを掛け合うバランス感覚がすごくいい。その上、掛け合うスピードも早すぎず遅すぎず丁度いいので漫才を聞きやすい。そしてまだまだこのコンビに伸びしろがありそうな感じも個人的に2019年一押しの漫才コンビにあげている理由だ。
うまく流れをつかむことができたらM-1で頂点を獲る可能性を秘めていると思います。

終わりに
さて、いかがだったでしょうか?今年の予測には音楽だけではなく怪談、お笑いという幅広い分野から取り上げてみました。
今回、取り上げた人たちをしっかりと予習しておけば恐らく2019年のトレンドに乗り遅れることはないだろうと思います。予習した知識で同期や同級生に差を見せつけてやりましょう。

それでは

田渕竜也のTwitter

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