ぶっちゃけインセンティブ制度ってどうなの?
4月から4回生になる大学生の方々はそろそろ就職活動を始めているのではないだろうか。新卒というカードはとても貴重なので、くれぐれも就職先は慎重に選んで欲しい。私のように失敗しないように。
という訳で今回はタイトル通り、インセンティブ制度ってどうなのよ?っていうお話。特に営業職を志望している方なんかは必ずと言って良いほどインセンティブという言葉を目にするはずなんだけど、結構危ない制度だと思うんだよね。
まず、インセンティブ制度って何?なんていう方はいないと思うけど、そこは親切でお馴染みの『てんぷら』だから簡単に説明しておこう。インセンティブ制度っていうのは成果報酬の一種で、ある商品を売ったら、その利益の何割かが基本給に上乗せされたり、企業が設定する目標をクリアすると、基本給にいくらか上乗せされるというシステム。つまり結果を出せば出しただけお金になって返ってくる訳だ。特に営業や販売業に多く見られる制度だね。
いくら結果を出しても給料に反映されない、または反映されるまでに時間がかかるとなると、適当に仕事をしたり、やる気をなくして離職してしまう人が出てくるんじゃないかってことで導入されている。確かに1年目から年収1000万円も可能なんて言われたら、一生懸命頑張ろうって人も多いと思う。ただ、夢のある話には裏がある。簡単に高額を稼ぎ出せる訳なんてないんだよね。
ここからは、私が考えるインセンティブ制度の元で働くことの不安点を挙げていこうと思う。全ての人や企業にも必ず当てはまるって訳じゃないので、そこは各自で自己分析、企業研究するように。
・収入が安定しない
当たり前だが、毎回毎回インセンティブを得られる保証なんてない。結果なんて自分の努力だけでどうにかなる問題でもないので、好調な時もあれば、不調に終わることだってある訳だから、常に不安がつきまとう。
また、インセンティブ制度を導入している企業はインセンティブありきで基本給を低く設定していることも多い。インセンティブの割合が大き過ぎる給与体系だった場合は特に注意したい。
・難易度は適正か
そもそもインセンティブをちゃんと得られるのかという問題。扱う商材に商品力がなく、ゴミ同然だったり、目標があまりにも高く設定されているなど、インセンティブを得るための難易度が高過ぎる無理ゲーじゃないか確認しておこう。
・パワハラの温床?
なかなか契約が取れない社員に対して、パワハラ紛いのことが行われていないかという点も注意したい。特に個人戦ではなく、チームで動く場合は特定の人に負担が集中したり、スケープゴートとして扱われるなんてことも少なくなさそう。販売なんかでは自分で買い取りなんてことも。きちんと調べておかないと精神だけじゃなく、資産までをも磨り減らすことになるかも。
・無理せず働くことができるタイプか
責任感が強く、自らにプレッシャーをかけ過ぎてしまったり、大きなインセンティブを得ようと頑張り過ぎてしまうタイプの人は過労や精神疾患を発症する危険性が高いと思うので注意したい。
・古い営業スタイルを推奨している
押し売りのような営業を推奨している企業には注意。過度な営業は自分自身や企業のイメージを損ねる可能性が高い。当然、相手の反応が厳しくなることも少なくないので、やはり精神を磨り減らす。
・身内から無能とディスられる
クリエイティブ系や下請け業者なんかは仕事を得るために納期の交渉とかしない、もしくはパワーバランス的にできないことで、製作陣に無理を強いることが多くなる。当然、製作陣からヘイトを買うことになるので、常に無能扱いを受けることに。
思い付いたことをざっと挙げてみたけど、あながち間違ってないと思うんだよね。全部が全部こんな感じでもないとは思いたいけど、大企業でも怪しいのに、中小企業なんかはもっと怖い。コミュニケーション能力に自信があっても、お金が絡むとそうは上手くいかないぞと言っておきたい。
また、営業をやるなら、扱う商材にも気を付けたい。自分でもゴミだと思うもの売るとなると、やってることは詐欺と一緒。特に真面目な人ほど精神を病む危険性が高いと思う。本当に良いと思うものなら頑張れるかもしれないけど、決して商材を確認せず、入社すべきではないね。
というわけで、今回はインセンティブ制度って結構危ないんじゃね?という内容をお送りしたわけだが、個人的には別に制度自体はそんなに悪いものじゃないと思ってる。ただ、どう運用するかっていうのが問題なんだよね。残念ながら上手く運用できている企業の方が少ないのは自明。もし、そちらの道に進むのなら、慎重に選んで下さいな。