新しいフィールドを開拓しよう
人間は職場や学校を始め、様々なコミュニティに身を投じることになるわけだけど、どこに行っても「自分ってイケてないな」とお悩みの方は相当数いると思う。今回はそんなあなたにお送りしたい。
まず、「イケてる」って何なんや?という話なのだが、書いてる私もよく分からないというのが本音。結局、各自が自己判断してるだけのような気がしてならない。「道の真ん中を胸を張って歩く」のが「イケてる」、「道の端っこをオドオドしながら歩く」のが「イケてない」、つまり自分にどれだけ自信があるのかっていうぐらいの定義で十分ではなかろうか。
じゃあ、自信の有無はどのように決まるのかと言うと、各コミュニティ内におけるヒエラルキーのどの位置にいるかなんだよね。例えば、どのコミュニティにおいても「容姿端麗、文武両道の資産家」が自信なくオドオドしてることなんてあり得ない。そんな人間は常にヒエラルキーの頂点に鎮座しているからだ。当たり前だよね。それに対して、「不細工で勉強もスポーツもできないド貧民」なのに自信満々っていう人間はなかなかいないと思う。ただ、そんな人間が「道の真ん中を胸を張って歩く」ことは絶対に許されないっていう訳ではないんだよね。頭を使って行動すればいい。
漫画『ドラえもん』に登場するキャラクター『のび太』はご存知だろう。彼の学校におけるヒエラルキーの位置はドラえもんの存在を差し引いても低い。出来杉のような知力、ジャイアンのような腕力、スネ夫のような経済力を持ち合わせていないからだ。じゃあ、のび太がヒエラルキーの頂点を目指すにはどうしたら良いのか?勉強したり、体を鍛えたり、資産家と養子縁組みでもすれば良いのかもしれないが、前者二つは即効性がないし、後者はとても現実的ではない。
そこで注目したいのがのび太の特技だ。彼の特技のひとつに「正確な射撃能力」というものがある。これを活かさない手はない。どこかのアイドルのように競技として本格的に始めてみるのは非常に効果的だと思う。彼の腕を持ってすれば、かつて福原愛氏が天才卓球少女と呼ばれたように、スーパー小学生としてメディアに取り上げられるぐらいの活躍を期待できるかもしれない。実際、そこまでいかなくても、競技としての射撃を通して自信を付けることができる可能性は極めて高いはずだ。
つまり、何が言いたいのかというと、フィールドを変えてみるということ。自分が得意とするフィールドに身を移すことで自信を付ける。そこで結果を出せば、別のコミュニティでもそれなりの評価は得られるはずなので、そこでもまた新たに自信を持つことに繋がってくる。短所を補うよりも長所を活かした方がストレスも少なく、即効性もあって良いよって話は前にも少し書いたけど、非常に重要なことだと思うんだよね。
ただ、そんなことを言っても、自分にはのび太のような特技という特技もないとお思いの方も多いことだろう。しかし、そんなことはない。なんだかしょうもない自己啓発本みたいなことを言うようで少し気が引けるが、人間には何かしら得意とすることが必ずあるんだよね。私の中学生時代の友人は勉強もスポーツもできなかったけど、やたら車やバイクのことだけは詳しくて、現在は整備士として活躍してる。他人が勉強やスポーツをしている間、まったく何もしていない人なんていないはず。漫画を読んだり、テレビゲームをやったり。得意とまではいかなくても好きなことって必ずあるはずなんだよね。特技を活かすというより好きを活かす。なんだかどっかの専門学校のCMみたいなことを言ってるような感じだけど、別に仕事にする必要なんてない。ビジネスに繋がりそうだったらやれば良いし、趣味という範疇に止めておいても良い。とにかく、自分に自信を持つことが重要。そうじゃないと、何事も続かないし、モヤモヤしながら行き続けることになってしまうからね。
一般的に要求されるモノが不足している場合。例えば、学歴が不足している場合、大手企業に入社し、同世代の平均賃金を上回る収入を得ることははっきり言って難しい。だけど、それは一般的なフィールドで勝負したらという話。フィールドを変えることで学歴がなくても高い収入を得ることは可能なんだよね。別に起業しろって言う訳じゃないけど、社長の割合で言うと、あまり学歴って関係ない。一般的なフィールドで勝負するには、一般的に要求されるモノを持ってなきゃいけない。だけど、フィールドが変われば、要求されるモノも変わるという話。
もし、自分が勝負できるようなフィールドが見付からなければ、自分で開拓するという方法がある。まずは自分が好きなこと、興味があることをリストアップして、とりあえず片っ端から行動に移してみて欲しい。いきなり脱サラして起業しろとかビジネスに繋げろという話じゃない。既存のコミュニティに参加してみて、何かひとつでも他者から評価されたら、そちらに舵を切っていく。ビジネスに繋げたければ、そのフィールドで十分やっていけるという確固たる自信を持ってから。それからでも全然遅くはないはず。
最後はビジネス中心の話になってしまったが、無理にビジネスに繋げようとしなくても、何かしらの得意や好きを自信に繋げるだけでも、生活に充実感が生まれてくるはず。フィールドを変えたり、新しいフィールドを開拓してみることは精神衛生上とても良い効果をもたらすので、まずは簡単なことから実行してみよう。今後は何かひとつでも自信を持ってやれることを持つっていうのが本当に重要な時代になってくるよ。