第2回コトダマン初心者講座『デッキ構築の基本的な考え方』
皆さんは、『遊戯王』といったトレーディングカードゲームをプレイした経験があるでしょうか?この手のゲームはレアリティの高い、所謂『強いカード』を持っていればいるだけ有利にはなります。ただ、そのカードのパワーを活かすことができなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。カードのパワーを最大限に活かすためには何が必要になってくるのかといえば、デッキの完成度です。それぞれのカードのパワーを引き出し合うような親和性の高いデッキを構築することが重要になってきます。
コトダマンもデッキ構築が非常に重要なゲームです。デッキ構築が7割、プレイングが3割ぐらいだと思っていただいても良いと思います。初級ぐらいならなんとでもなったりしますが、特に上級以上のクエストになってくると、どんなに上手い方でもデッキがハチャメチャだとクリアすることは困難でしょう。
そこで今回はデッキ構築の基本的な考え方について書いていきたいと思います。もちろん、考え方なんて人それぞれですから、これが正解というつもりはありません。また、クエストによっては今回紹介する方法が必ずしも最善とは限りません。あくまでも基本的な考え方として捉えていただければと思います。
1.有利な属性で固める
コトダマンには「火」「水」「木」「光」「闇」という5つの属性があります。RPGが好きな方は反射的にピンとくるかと思いますが、属性には相性の良し悪しがあります。コトダマンは有利な属性で固めたデッキを構築するというのが基本になります。
「火」「水」「木」に関しては、ジャンケンのような三すくみの関係になっています。「火は木に強い」「木は水に強い」「水は火に強い」といった感じです。相性の良い属性だと敵に与えるダメージが増加し、敵から受けるダメージが軽減されます。良いことしかありませんよね。相性の悪い属性だとその逆になります。上級以上になると、相性の悪い属性のキャラクターが攻撃を受けると、その一撃だけで致命傷になりかねません。
「光」と「闇」に関しては、少し異なる点があります。「光には闇」「闇には光」が有利属性で、与えるダメージが増加するのは同じです。しかし、注意しなければならないのが、受けるダメージはどの属性でも一律だという点です。そのため、「光」と「闇」のクエストではある程度ではありますが、編成する属性に融通が利きます。
それを利用する代表的な降臨クエストが『アジンガーX』です。属性よりも『連続攻撃』や『チェンジガード』が重要になります。
また、次回以降で触れようと思いますが、属性ではなく、種族で固めた『種族デッキ』を使う場合、属性に融通が利く「光属性」もしくは「闇属性」のクエストがやりやすかったりします。
2.攻守バランスの良いリーダーを選択する
進化前のレアリティが☆4以上のキャラクターは『リーダーとくせい』というものを持っています。リーダーとくせいは自身を含むデッキ内のキャラクターのパラメータを上昇させたり、状態異常を防ぐ効果があります。編成画面の左上に配置されたキャラクターがリーダーになるので、左上には必ずリーダーとくせいを持つキャラクターを配置して、デッキの底上げをしましょう。
ここでひとつ重要になってくるのが「リーダーとくせいの効果を受けることができるキャラクターは基本的にリーダーと同じ属性もしくは種族のみ」ということです。有利属性で固めるメリットはここにもあったんですね。
次にリーダーの選び方ですが、状態異常攻撃の激しいクエストであれば、基本的にその状態異常に耐性があるリーダースキルを持つキャラクターが良いでしょう。ただ、状態異常耐性に関しては最低でも50%以上はないと、あまり効果を実感できるレベルではないので、ATKアップを優先した方が良いことの方が多いです。
状態異常攻撃がない、もしくは無視しても良いレベルの場合は『HP』と『ATK』どちらもアップするリーダーとくせいが使いやすくてオススメです。中でも重視したいのが『ATK』です。クエストをクリアするには攻撃して敵のHPを倒さなければならないわけですから、『ATK』が高い方が良いのは分かりますよね。戦闘が長引くほど、敵から受ける攻撃の回数が増え、回復を行う機会も増えます。そして、手数が減るということは、さらに戦闘が長引くという悪循環に陥るわけです。また、戦闘が長引くと、ドロー事故の可能性も上がって危険です。
例外としては、先ほども例に挙げた『アジンガーX』が当てはまります。どんなに『ATK』を上げても与えられるダメージは「1」なので、この場合は『HP』を上げた方が有意義です。しかし、こんな特殊なクエストを初心者にオススメというのにはどうも違和感が···
3.回復キャラクターを入れる
中級ぐらいまでは火力で押し切れることが多いので、回復はそれほど重要ではありません。しかし、上級以上になってくると敵の攻撃が激しくなってくるので、回復キャラクターの重要性が変わってきます。クエストによもよりますが、2体か3体入れておくと安定すると思います。
回復キャラクターを使う時の注意点としては、なるべく「すごわざ」を発動させるということです。回復を行うと手数が減るので、回復は効率的に行いたいものです。基本的に「すごわざ」の方が回復量が増えるので、少しでも回復しないと不味いという状況でもなければ、「すごわざ」を狙いましょう。
4.「い」「う」「ん」を合わせて5体入れる
まず、こちらのデッキをご覧ください。
☆6という最高レアリティのキャラクターを詰め込んだ豪華(?)なデッキです。属性も揃っていますし、リーダースキルも申し分ありません。しかし、デッキの完成度という意味では高くありません。何故でしょうか?
コトダマンはことばを作ることができないと、いくら高レアリティの強いキャラクターを揃えたところで無意味です。具体的には『すごわざ』をコンスタントに発動させることができないと、上級以上のクエストでは話になりません。そこで重要なのが「い」「う」「ん」の3文字です。ネットでは『繋ぎ文字』なんて呼ばれている文字通り「文字と文字を繋ぐ」という役割を持っています。
こちらのデッキを見ながら、具体的にどのように使っていくのかを説明していきます。先ほどのデッキと比較して、レアリティ自体は落ちていますが、デッキとして完成度は高くなっています。
まず、デッキ内の「繋ぎ文字」と「その他の文字」を繋げて2文字のことばを作れるように編成します。このデッキだと「かい(貝)」「とう(塔)」「こん(紺)」などが作れますね。次にこのできたことばを繋げるとどうでしょうか。「かいとう(回答)」「かいこん(開墾)」「とうかい(東海)」「こんかい(今回)」「とうこん(闘魂)」「こんとう(昏倒)」という4文字のことばを6つも作ることができるのです。こうすることで、デッキ内の高レアリティのキャラクターが『すごわざ』をコンスタントに発動することができるわけです。
この『繋ぎ文字』に関しては、母音によって相性があったり(「と」は「う」と相性が良いが、「い」とは相性が悪いなど)、5文字以上のことばを作るときは「きょう」「しょう」など3文字と繋げると作りやすいなど、他にもテクニックがありますが、今回は基本ということでこの辺にしておきます。
5.クエストに合わせて微調整
最後は挑戦するクエストの盤面、ギミックなどに合わせて微調整をしていきます。実際にクエストに挑戦してみて、選んだキャラクターが盤面に合わなければ、違う文字に入れ替えてみたり、『トゲブロック』が痛いと思ったら『トゲガード』を持つキャラクターを増やしてみたり。1回クリアするまでは体力を消費しないので、試行錯誤してみてください。個人的にはこの段階が一番楽しかったりします。
かなり長くなってしまいましたが、これだけ押さえていれば、かなり勝率は変わってくるはずなので、上級で躓いているという方は是非試してみてください。