自己啓発本に書いてあることはUVERworldのPraying the runの5分で完結している
「なんとか力」とか「なんとかする力」みたいな本屋の店頭に並ぶ本は、どれもこれも何かを語ってはいるけどどれも結論は同じだ。結局、「自分が動かないとどうもなりませんよ」って分かっとるわい。そりゃ動かんとなんも変わらんよ。斜めしからのアングルでロクロ回してんじゃねぇ。両肘ついて何かを語るな。語ろうとする顔をするな。
ところで自己啓発といえば書いてあることに啓発されてる意識が高い人を思い起こすだろう。今だったらホリエモンの本とかキングコング西野の本にハマっているような人。そういう人たちって彼らの本を読んで世の中の悟りを開いた気でいるからやたらと自尊心だけは強い。
えてして、意識だけが高い人間にツマラン人が多いのもそんな理由で、自分の意思がないから、まるで神社のおみくじを引くように位の高い人からガツンと言ってもらえないと何もできない。だから意識はたかそうに見えても結局は自分の意思がないからその行動は全部空虚だし、悟りを開いたように思えても結局自分の悟りではないし、全てに自分というものがない。そして何もできずに死ぬ。まぁそんなもんだ人生っていうものは。
こうやってみると人間って意外と自分の意思というものはなく誰かに喝を入れて欲しいという欲求があるのではないかと思う。
そんな言いなり人間にできることといえば、せいぜい心の師匠というべきありがたいお言葉をいただける先生がたの書籍を買ったり、セミナーに出るぐらいのものだが、結局は自己啓発の呪いによって動いているようなもの。自分の行動ではない。啓発はされていても自己がない。だから本棚にはなんの意味のない本だけが並び、謎のサロンに時間を費やすことになる。本当に無駄。
あなたの周りに突然本を読むようになった人っていないだろうか?その人、多分、啓発されています。まぁほっといてあげたら痛い目にあって自分で気づくと思うのでそっとしといてあげましょう。
ところで僕は自己啓発の本なんて読むのって時間の無駄だと思うんですよ。だって300ページもある本の内容がたったの「行動する」の一言で済むからだ。ようは長々とした本の文章は「お前が動けば世界が変わる」としか書いてない。だけどやっぱり何か権威の持っている人にそんな普通のことを言われるとなんとなくありがたく見える。
考えると人って誰かに説教されることに快楽を得ているんじゃないかなと思う。だってみんなマツコ・デラックスの毒舌とか好きでしょ?あれって多分、怒られたいという欲求が自身のウチの中にあるからこそなんだと思うんですよ。マツコだけじゃない。細木数子、江原、美輪明宏もそうなんですよ。みんな同じ。
だからみんな誰かに叱られたい、上から何かを言われたい。自分の判断で動くよりもラクだから。
だったらUVERworldのこの曲を聞いてみろって話なんですよ。
PRAYING RUN
PVの前置きながっ。
正直、この曲めっちゃかっこいいと思う。ヘヴィなサウンドと持ち前のポップス性がうまく噛み合ってるし、この音楽性って他のバンドが絶対に真似できないUVERworldオリジナルと言っても過言ではないと思う。サウンドの要は手数の多いドラムだったりとか思っているんだけどね。
多分だけどUVERworldってこのヘヴィサウンドを捨てても売れたんじゃないかなって思う。彼らの魅力って音楽の他にも本人らにあるわけだから。だって歌う前にその日10kmランニングしたことを熱い言い方でMCでいえますか?イかれてる。やっぱりおかしいんですよ。TAKUYA∞のMCって。だけどこれが魅力なんですよ。これがスター性なんですよ。これだけは絶対に真似はできない。僕個人としてはすごく好きなポイントであるんだけどね。
何の話をしているんだろか?
「全部やってみりゃいいだろう」
Praying the runでは数多あることのクエスチョンに対して「やれ」というアンサーを出している。
世の中、「頑張れよ」っていう音楽は溢れ出るぐらいにある。だけどほぼ命令調の「やれ」なんていう曲はUVERworldのTAKUYA∞のキャラが作り出した発明にも近い。そしてしっかりサビではTAKUYA∞の独白にも近い報われない部分も描かれている。この曲はなんていうか励ますんじゃなくて「努力は報われるとは限らないけどとりあえずやれ」なんですよ。
言い方を悪くすれば何か行動する人ってバカな人の方がいい。賢い人ってどうしても見えない未来を何とかして見ようとするから。例えばピアノ未経験だけどピアノ弾き語りでライブをしたいとするじゃないですか?そうすると失敗した世界線の未来しか見えないと思う。これって空想の未来だけを見つめれば見つめるほど絶対に不幸な未来しか答えって出ない結果。自分からできない理由を探すというか。
だけど本当にやりたいなら失敗する世界を見るよりも成功する世界を見るほうがいいし、そもそもうまく行くかなんてやってみないとわからない。だから何も考えない人の方がやりやすいんだろうなって。
本屋とかで自己啓発本を何冊も買っている人ってよくみる。どれも同じ内容なのに。だけどこのUVERworldのPraying the runならたったの5分程度で完結する。
「全部やって確かめりゃいいだろ」この一言で自己啓発って全て完結している。
何か迷った時にはUVERworldをぜひ!
それでは。