内申点とかやめちまえよ

文:なかむら ひろし

 前回同様、今回もニュースを取り上げてみようと思います。流動性の高いニュースを引用すると記事数稼ぎになりますな。はっはっは。(←どうしようもないクズ)

全国学力調査を高校入試で活用 大阪府教委、内申点に

 大阪府教育委員会は10日、文部科学省が実施している全国学力調査(全国学力テスト)の結果を、高校入試の合否判定に関わる中学3年の内申点の評価に活用する運用案を正式に決めた。来春の入試から導入する。文科省によると全国初の試み。学校間の成績の差を内申点に反映させ、公平性を保つのが目的と府教委は説明している。

全国学力調査の内申点活用、文科相「趣旨逸脱のおそれ」

新たな運用案は、中学3年を対象に実施(今年は21日)される全国学力テストで、学校ごとの平均正答率を府全体の平均正答率と比較し、府教委が学校間の成績の差に応じて各校の内申点の平均値の範囲を決定。学校はその範囲内に生徒全体の平均値が収まるように個々の生徒の内申点をつける。これにより学校間の成績の差を考慮するという。また大阪市教委は、中3生対象に実施予定の独自テスト結果も生徒への内申点評価に加味する方針だ。

 府教委は、来春の高校入試から内申点の評価方法を校内の他の生徒との比較を元にした「相対評価」(10段階)から生徒ごとの目標達成度をみる「絶対評価」(5段階)に切り替えるため、学校ごとに評価の仕方に差が出るとの懸念が出されていた。

 一方、文科省は学力テストの目的について、全国的な学力の把握や生徒らへの学習指導に役立てるためなどとしているが、向井正博教育長は10日、「学力テストには『教育指導の充実に役立てる』という目的もあり、(趣旨に)反していないと思う」と述べた。(朝日新聞より引用)

 高校入試を控える中学3年生が近づくと、内申点という言葉が飛び交うようになったと思います。ご存知の方も多いと思いますが、内申点というのは、受験する高校に中学校側から送られる各生徒の評価が記載された調査書という書類にある項目のひとつで、各教科の成績が記載されます。公立高校の入試において、この内申点は当日の筆記試験と合わせて、合否の判定に使用されます。謂わば、筆記試験の前の持ち点という位置づけです。
 例えば、いくら当日の筆記試験で高得点を獲得したとしても、内申点が低ければ、不合格ということがありえるのです。そのため、出願前には志望する高校に合格するだけの学力を備えていたとしても、内申点が低い場合、志望校を下げざるを得ないこともあります。

 大阪は、これまで「相対評価」で内申点を付けていたのですが、来年の入試から「絶対評価」に切り替えることになりました。
 相対評価というのは、10段階評価で10を付ける人数も1を付ける人数も決まっています。学力の高い生徒がたくさんいる中学校は、高い評価を受け難くなるのです。
 そのため、同じ学力であったとしても、内申点は学力の高い生徒がたくさんいる中学校出身だと5しか付かなかったのに、学力の低い生徒がたくさんいる中学出身だと7も付いているということも起こります。これじゃあ不公平じゃないかということで絶対評価に切り替えることになるわけです。
 絶対評価というのは、極端な話、基準さえ満たせば、5段階評価の5を何人にでも付けることができます。これで出身中学による格差がなくなるかといえば、それは違います。引用記事にもあるように、5をバンバン付けるような評価基準が甘い学校もあれば、なかなか5を付けてくれない辛い学校もあったり、今度は学校ごとの評価基準の差が問題視されるようになりました。そこで、文部科学省が実施している全国学力テストの結果を利用しようということになったのです。

 全国学力テストの平均点を学校ごとに出して、平均点の高い学校に関しては、生徒に高い内申点をたくさん付けてもいいけど、平均点の低い学校は、生徒に高い内申点をあまり付けちゃダメだよっていう具合にしたわけです。すると今度は、引用記事にもあるように全国学力テストの本来の目的から外れてるんじゃないのとかいう批判が出てきているわけです。他にもバカに足を引っ張られるなんてゴメンだとか、足を引っ張る生徒が迫害されるんじゃねえの?なんていう問題も出てくるわけです。

 ここまでダラダラ書いてきましたが、内申点とかやめればいいじゃんという方向にいかないのが不思議で仕方ありません。そんなことを言うと、本番で緊張や体調不良なんかで本来の実力を評価してもらえない生徒が不憫だとかいうトンチンカンなことを言う人がいたりするのですが、試験なんてそういうものでしょう。なんなら10回くらい試験して、その平均値で判定したらどうでしょうか。まあやらないだろうけど。
 前回書いたようなクソ教師やそれに準ずるようなゴミ教師なんかに評価されたくないですよね。そもそも、ほとんどの教師に生徒を正当に評価できるような能力なんてないでしょう。その教師が生徒を評価するに値するような人物かどうかをチェックするシステムなんてありませんし、結局は好き嫌いで判断されてしまう部分が大きいわけです。それに、教師の評価がときにその生徒の人生を大きく左右する場合もあるのに、責任が伴わない。送り出したらそれでお仕舞い。
 また、評価する範囲も学校という閉鎖された異空間のみで、学校ないし教師の前だけでいい顔をしているような生徒は高く評価されてしまいます。逆に正当な行為でも教師にとって不都合なら低評価という報復を受けます。宝石をゴミ袋に詰めて、かたやゴミを綺麗に梱包して高校に送りつける教師っているんですよ。

 悪口が過ぎてきたので、まとめに入りましょう。結局、教師側が正当な評価ができないようでは、内申点なんてものは害悪に過ぎないということです。文部科学省も内申点のシステムを考えるよりも、内申点をやめちまえって話です。生徒が教師に内申点を人質に取られて、教師の顔色を窺いながら生活しなきゃいけないなんてバカげてますよ。そりゃ所謂いじめ問題もなくなりませんわ。

tbs_8
かわいい女の子にだけ、えこひいきするエロ教師っていましたよね。
教師も人間なんです!ってアホか。
そういう筆者も教師だったら、好き嫌いとか偏見丸出しで評価しない自信はありませんが。
結局、内申点なんて上手くいくはずがないシステムなんです。
そんなことをいつまでもやってる日本って・・・

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