/ Column
モテ側の人々
世の中にはプレイボーイを志望する人たちが多い。ここでのプレイボーイとはモテ側の人間のことである。
彼らはモテる人間になるため、日々、様々な努力をしている。ファッション、交友関係、ライフスタイルに至るまで日夜、精進をしている。しかし彼らの中で一番重要になるものは「空気」というものだ。
モテるプレイボーイになるため、「空気」というものに合わせるプレイボーイ志願者たちは、周りの行動に合わせ、自分というものの存在感を消し、他の周りのプレイボーイ志願者たちの色に合わせ、透明のような存在になる。彼らの行動には自らの意思はなく、ただ世間の流れに従うだけの存在でなのである。逆にいうと彼らのような周りの流れに乗って生きるほうが一番楽にこの世界で生きて行く方法なのだろうと思う。
昨今、モテ、非モテという言葉が度々、週刊誌などに話題として現れるが、「空気」というものに服従していない非モテという存在はプレイボーイなライフスタイルを拒んだ存在である。だから彼らは異端者としてゲスな目で世間から見られてしまう。
結局、なぜ非モテがゲスな目で見られるかというと「空気」というものに従わない異端者だからではないかと思う。