マイルドヤンキーを参考にしてみよう
今回から新企画として、ごく一部の人間にしか受け入れられそうにない、かなり偏った「明日使いたくもない」というライフハックを紹介するコーナーを始めることにしました。ライフハックとは、所謂意識高い系のゴミクズ共が好んで使う言葉で、簡単に言うと「生活をより良いものにするためのテクニック」といったところでしょうか。正確な意味なんかについては、適当に検索していただければ良いと思います。ここでいちいち説明するのも面倒くさいので。
最近はとんと聞かなくなりましたが、昨年はテレビなどのメディアで「マイルドヤンキー」なる言葉がよく取り上げられていました。その名付け親である原田曜平氏は、EXILEが好きで地元を出ようとしない、休日の楽しみは車でショッピングモールに出かけることなど、その特徴を挙げています。
マイルドヤンキーという言葉は昨年生まれたものですが、似たような人間というのは昔から一定数は存在していました。既に存在しているものなどに新しく名前を付けて、さも自分が発見したかのように言うことはよくある話です。筆者が子供の頃は、EXILEはおろか現在のようなショッピングモールもなかったわけですが、見るからに不良という人が車を乗り回し、そこそこの家で家族と一緒に暮らしているという光景をよく見たものです。こんな知的探究心の欠片も見られないような蛮族共がそこそこ良い生活をしているのは何故なんだと不思議に思ったものです。
郊外では、地元でまともな職が見つけにくいこともあり、多くの人々は都市部に流入していくのですが、マイルドヤンキーと呼ばれるような人間は、それをしません。それまで勉強なんてやってこなかった、これからやろうとも思わないような連中なので、大学への進学など考えませんし、上京して一発当ててやろうと思ってもそんな方法なんて考え付きません。高校を卒業したらさっさと地元の工場や倉庫に就職したり、土建屋になったりするのです。
地元で適当なところに就職した彼らは、収入自体はそれほど高くないのですが、地元で就職したことにより、実家から職場に通うことができます。これが大きな利点です。実家住まいだと、多少は家にお金を入れることになったとしても、家賃は当然かからないわけですし、食費や光熱費などを親が負担してくれることもあります。収入が少ないといっても、極端な浪費さえしなければ、出費を大きく抑えられるわけですから貯金も十分できます。さらに学生時代はヤンキーがモテたりするので、地元の同級生なんかとデキ結婚し、家庭を築いたりしています。
このようにマイルドヤンキーと呼ばれるような人間は、意外なほど地元で何でも手に入れることができるのです。上昇志向がないなどと否定的な意見も目立ちますが、そんなことを考える必要もないくらいそこそこ快適に暮らすことができるわけですから至極当然の話なのです。
そこで、このマイルドヤンキーの生き方を参考にしてみてはどうかというのが今回のテーマです。まず、実家から無理なく通うことができる範囲で就職先を探すということです。実家がろくに職がないようなど田舎ではないとか、家族との関係が良好でないといけないといった条件はありますが、これがクリアできればかなり大きいといえます。月5万とかの家賃をそのまま貯蓄に回すことができるのですから。年間60万ですよ!
また、無理なく通うことができるという点も強調しておきます。通勤に2時間とか3時間もかかるようじゃ考えものです。最初は大丈夫と思っても、これが延々と続くと肉体だけでなく、精神も擦り減らしてしまいます。何より貴重な時間を通勤に奪われるのはあまりにもったいないです。
どうしても条件の良い就職先が見付からない場合、都市部に移ることが余儀なくされるわけですが、あえて東京を選ぶべきではありません。東京の物価を考えると、大きく生活レベルを下げるを得ません。お洒落志向で東京とか言ってるのならば、せいぜい苦しめばいいさと思いますが、名古屋や福岡なんかの方が住みやすくて良いのではないでしょうか。(住んだことがないから知らないけど)筆者は大阪に住んでいますが、まあ大阪や京都は文化的な意味でやめときなはれとだけ言っておきます。