非モテ女子は着飾れ、働け

文:なかむら ひろし

 格差社会が広がる現在の日本では、恋愛格差も広がっています。異性に恋愛の対象として見られないモテない人間は非モテと呼ばれ、この非モテは現在の日本が抱える社会問題と言っても過言ではないでしょう。特に女性の場合、非モテは死活問題となることがあります。そこで今回は存在するかどうかわからない女性読者に非モテ女子からの脱却方法をお送りしたいと思います。まあ、鼻で笑ってやってください。

 まず、女性の非モテが何故死活問題かというと、日本という国が女性の社会進出、経済的自立がほとんどと言っていいほどできていないことにあります。そのため、女性は結婚して、男性から援助を受けないと貧困に苦しむ可能性が極めて高いのです。
 そんなことを言うと「女性をバカにしてんのか!」と怒られそうですが、何も女性に能力がないとか言っているのではなく、現状の日本のシステムでは難易度が高すぎて最早無理ゲーレベルだということです。未だに「女性は結婚すれば大丈夫」というガチガチな保守的思想から、手に職もないのに大学に進学しない、あるいはさせてもらえないなんていうケースも多く見られるという状態でどうして女性が社会で活躍できるのでしょう。それどころか東大生にさえ専業主婦になりたいとか言わせてしまう有様です。一方、活躍しているのはほんの一握りの選ばれた女性で、その多くは所謂「女性の幸せ」を放棄しています。そりゃあ、多くの女性が専業主婦になりたがりますわって話です。
 本来は女性の社会進出が進んでもらった方が男性からしても利益になるわけなのですが、現状ではどう考えても結婚にこぎつける方が合理的ではあります。しかし、非モテではその結婚さえも困難です。

 まず、非モテの原因として考えられるのは「容姿」です。基本的に男性は若くて綺麗な女性を求めます。女性だってイケメンの方がいいでしょうからお互い様ではあります。そうなると、ブスに生まれたら人生終了と考えるのは早とちりです。美醜の判断なんて人それぞれですから実はそれほど問題ではありません。なまじ美人であるが故に自己評価がやたら高い女性は逆に失敗するケースが多くあります。結婚相談所で男性への要求が高く、売れ残っている年増の女性なんかがそうです。いくら綺麗であっても若さが失われると急激に需要がなくなります。なぜなら綺麗な若い女性が選ばれるからです。
 確かに一般的にブスとされる人は好いてくれる人に出会う確率は、一般的に美人とされる人よりは格段に下がります。だからこそ、出会うまでに若さを浪費していてはいけないのです。女性には化粧という武器があります。これでなんとかなります。たいていのモテている女性は化粧で大幅な底上げをしています。化粧なんてろくにしたことがないなんていう女性は、メイク教室に通ってでもメイク術を身に着ければ、周りの反応は全然違ったものになるでしょう。あと、髪型やファッションなんかは流行、好き嫌いではなく、自分に似合うものを選択することが一番です。化粧で誤魔化していたらすっぴんを見られたときに幻滅されるのではと心配するかもしれませんが、そこに関しては思っている以上に心配ありません。ネタにされることはあっても、一気に邪険に扱われるようになるなんてことはほとんどありません。

 次に非モテの原因として考えられるのが「性格」です。男性は女性に優しさを求めます。好きなタイプを聞いて「優しい女性です」なんてクソベタな回答が返ってきたら笑ってしまいそうですが、ベタこそがモテだったりするものです。しかし、性格なんて千差万別でピッタリ当てはまることなんてあるはずがありません。よく芸能人が離婚の理由で「性格の不一致」とかほざいていますが、性格なんて一致してたまるかって話です。本当に一致していたとしたら逆に気持ち悪くて筆者なら間違いなく距離を置くでしょう。到底許容できるはずがないサイコでもない限り、最低限の礼儀や思いやりがあれば、それほど深く考えるだけ無駄です。所詮合わない奴とは合わないのですから。

 ここまで聞いて気が付いた方もいるかもしれませんが、男性側の要求は人によるという曖昧模糊なもので、それ故にどの女性もクリアできる可能性があると言えます。しかし、女性が男性に求めるものは「安定」や「経済力」といったシビアなものです。まず「安定」なんて存在しません。人生はイレギュラーの連続です。そして、「経済力」ですが、現実を知らないバカ女が「結婚相手には最低年収1000万円以上は欲しい」とか言ってると、さすがに呆れると思います。しかし、「私はそんな女と違って謙虚で現実的なものの見方ができるのよ!年収500万円以上あれば大丈夫」と考えている女性もちょっと待ってもらいたい。結婚後、子供を育てるとなると確かにそれぐらい欲しいのですが、現状それもクリアすることが困難だったりするのです。
 昨今、「非モテ女性が増加しているのは若い男性が草食化したからだ」などとゴミ以下の結論を導き出している輩がいますが、それは恐らくバブル期にちやほやされていたが、今では見向きもされなくなったシーラカンスばりの生きた化石となったクソババアでしょう。男性側に厳しすぎる要求を突きつけ続けている女性側にも原因があるのです。ひとりでは経済的に自立できそうもない女性は専業主婦になることなど早々に諦め、共働きが当然という認識が必要です。結婚相手の年収が300万円なら自分が年収100万円でも200万円でも稼げば、まずまずな生活は送ることができます。夫婦で力を合わせていい家庭を築こうという気概があれば、非モテ脱却の糸口になるはずです。

 今回の記事だけを見ると、非モテ問題は女性にのみ原因があるように受け取られそうなのですが、当然男性側にもいろいろと問題があります。このままでは不公平なので、それはまた次回にでも書きたいと思います。

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