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『HGUCジム·コマンド』を作ろう~部分塗装&完成編~

文:なかむら ひろし

 思ったより梅雨が長引いたため、遅くなってしまったが、やっと完成。簡単仕上げの割にはまずまず格好良くできたので、まあ満足かな。

 前回はちょっとした改造と表面処理まで終わらせていたんだけど、HGUCは安価な分、パーツの色分けが甘いところがあるので、部分塗装を行っていった。成形色が気に入らない場合は塗装箇所が増えるんだけど、個人的にこのキットは簡単な部分塗装で充分かなと思う。あんまり無理をし過ぎないことが何事も続けていくコツだ。

 こんな感じでラッカー塗料を使って、細かい部分の塗り分けを行った。下半身の赤い部分はシールを使っても良かったんだけど、そんなに難しくもないし、色味を統一するという意味で塗装した。ランドセルのセンサー部分だけ最後にシールを貼ることにしたけどね。

 シールドの連邦エンブレムは先に墨入れを行って、ガイドラインを入れた方がやりやすいかもね。スリッパの裏側はアクションベース等を使って飾らない限り、目立たないので、塗り分けを行わなくても良いと思うけど、やっておくと雰囲気は出るよね。

 残りはバーニアの塗装と墨入れをエナメル塗料で行って、仕上げにつや消しトップコートなんだけど、ここで塗料の種類について簡単に書いておこうと思う。プラモデルでよく使用される塗料は大きく分けて、『水性アクリル』『ラッカー』『エナメル』の3種類。それぞれの特徴は以下の通り。

『水性アクリル』

・クレオスの『水性ホビーカラー』、タミヤの『タミヤアクリル』がその代表。
・水性ということで臭いがそれほどきつくなく、人体への安全性も最も高い。
・乾く前なら水道水でも溶けるが、乾いてしまうと溶けない。乾いた後は専用の溶剤が必要。
・水道水でも希釈可能だが、ガサガサになってしまうので、専用の溶剤を使うのがベター。
・乾燥が早く、塗料の伸びが悪い。発色も悪く、特に筆塗りの場合は扱いが難しい。

『ラッカー』

・クレオスの『Mr.カラー』、ガイアノーツの『ガイアカラー』がその代表。
・臭いがきつい。
・希釈や洗浄に専用の溶剤が必要。
・水性アクリルほどではないが、乾燥が早く、伸びも悪いが、発色は良い。筆塗りの場合は『リターダー』を混ぜることで、多少は扱い易くなる。
・塗膜が強く、多少擦れたぐらいで塗料は剥げない。
・プラモの基本塗装で最もポピュラー。

『エナメル』

・タミヤの『タミヤエナメル』がその代表。
・臭いがきつい。
・希釈や洗浄に専用の溶剤が必要。
・乾燥が遅く、伸びが良い。発色も良く、筆塗りを行うには一番扱い易い。
・ラッカーの上から重ね塗りできるので、細部の部分塗装、墨入れでよく使われる。
・塗膜が弱く、擦れた時に剥げ易い。
・プラへ浸透し、プラを脆くするので、溶剤の取り扱いには注意。特に細いバーニアや接合部に溶剤が多く浸透してしまうと、最悪パーツが割れることもある。

 大体こんな感じ。基本的にラッカーで広い部分を塗ってから、エナメルで細かい部分や墨入れを行うっていうのがポピュラーかな。

補足として、水性アクリルに『シタデルカラー』っていうのがあるんだけど、それは水道水で希釈でき、塗装の食い付き、発色も良い優れもの。ただ、価格はべらぼうに高い。また、最近『水性ホビーカラー』もリニューアルされたらしくて、以前より使いやすくなったとか。水性アクリルはほとんど使わないんだけど、今度試してみようかな。

 あと、どの塗料もツルツルのパーツには食い付き難いので、塗装する前にはサーフェイサーを吹くか、ペーパーでやすっておいた方が良いよ。

 軽く塗料の説明したところで、完成した『ジム·コマンド』をご覧いただくことにしよう。一応、ウェザリングも行っているんだけど、一年戦争末期に開発された拠点防衛用MSということで、汚しは本当に軽くに止めた。ウェザリングに関しては、また次の機会に書こうと思う。

簡単仕上げだが、まずまずきれいにできたかな。
1000円以下のキットだし、充分でしょう。

ブルパップ·マシンガンのセンサー部分には100均で買ったカラーテープをカットして貼り付けた。

ビーム·サーベルはクリアパーツを使った方が圧倒的に雰囲気が出るよね。

 今回はこんな感じで完成。途中で上手くいかないなぁなんて思っても、とりあえず完成させるのが一番。安いキットだし、次に繋がるための問題点が発見できるだけでも価値があると思うぞ。

 次回はまたしても連邦、『ポケットの中の戦争』から、『ガンキャノン量産型』を作っていこうと思う。

なかむら ひろしのTwitter

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