/ ダイエット

ダイエット食品を積極的に摂取する必要はない

文:なかむら ひろし

 前回、太らないための食事方法を書いたわけだが、ネットでダイエット系の情報を収集していると、これが痩せる食品だとか、これが太る食品だとかの情報で溢れていると思う。実際、そんなものはないのだけど、それが一度頭に入ってきてしまうと、なかなか本当は食べたいと思うものを食べられなくなってしまう。イメージが染みついてしまうんだよね。

 そこで今回は、ネットでよくオススメされているダイエット食品の中でも積極的に摂取する必要のないものをいくつか挙げていこうと思う。別にその食品が好きで、食べたいと思って摂取しているのなら、それは引き続き摂取してくれれば良い。あまり好きじゃない、そんなに食べたくはないけど、ダイエットのために摂取しているのならば、止めてしまってオッケーだ。

たんぱく質が摂取できるお菓子

 近年の筋トレブームにより、流星のように現れたプロテインバーやプロテイン入りチョコレートなど、たんぱく質が摂取できると謳われるお菓子は摂取する必要がない。言ってもお菓子だからね。

 まあ普通のお菓子やケーキなんかを食べるよりはカロリーが低いことも多いので、間食をそれらに置き換えるのはなしではないんだけど、本当は普通のチョコレートの方が美味しいし、食べたいんだけど、ダイエットのために選んでいるのであれば、大人しく普通のチョコレートを選んだ方が良い。食事の満足度は食欲の安定や食への執着を抑えてくれるからだ。

 例えば、1本150キロカロリーのプロテインバーと1箱300キロカロリーのチョコレートだったら、一見前者を選ぶ方が太りにくいわけだが、満足できなくて、2本食べてしまうと、カロリーはトントン。しかも、本当は食べたいチョコレートを我慢したというストレスだけは残る。もし、チョコレートを選んでいたら、1箱食べ切る前に満足できたかもしれない。

 また、たんぱく質の摂取を目的にプロテインバーなんかを摂取しているのであれば、水に溶かすタイプの粉末のプロテインを選んだ方が余計な糖質や脂質を摂取しなくて済むので、そちらを選択した方がコスパを考えてもオススメだ。粉末のプロテインにしても、毎食たんぱく源が確保できているのであれば、筋トレなどの激しい運動でもしていない限り、たんぱく質が不足することはないので、こちらも無理に摂取する必要はないんだけどね。

低糖質のお菓子

 こちらも糖質制限ブームからタケノコのように現れた低糖質のお菓子。先程のプロテインバーなんかと同じで、味に満足していないのであれば、選ぶ必要はない。あと、糖質を抑えると味が落ちる分、脂質が普通のお菓子よりも高くなっていることが結構あって、そうなると、糖質は低いんだけど、カロリー自体は高いなんてことがある。満足度は低い癖にカロリーだけは高いとか最悪だよね。そうじゃない場合は人工甘味料モリモリなことが多いので、そういうのが気になる方は避けるのが無難だ。

ナッツ類

 こちらも糖質制限ブームで間食としてオススメされることが多い、アーモンドやクルミなどのナッツ類。確かに糖質の多い食事をしている人だったら、間食で糖質を抑えることは有効だし、健康に良いとされる成分を含んでいるので、合う人には合うんだろうけど、脂質も多く含んでいるので、ハイカロリーなんだよね。100グラムで1食分くらいのカロリー量。低糖質だからといって、バクバク食べてしまうと、逆に太ってしまうので注意しよう。

低糖質ご飯、低糖質パン

 またまた糖質制限ブームで主食まで低糖質化。食事でしっかり糖質が摂取できている場合はこれらを利用することで、総カロリー量を抑えられるので、良いかもしれないけど、味が気に入らない、そもそも糖質を制限し過ぎているという場合は摂取する必要はない。糖質が不足すると、身体は当然糖質を欲するので、甘いものが食べたくなるんだよね。それでお菓子が増えると、ダイエットには逆効果。大人しく普通のご飯やパンを摂取しよう。

サラダチキン

 低脂質、低糖質、高たんぱく質でダイエット食品としてオススメされることの多いサラダチキン。パックから取り出すだけで食べられる手軽さもあって、上手く取り入れると、ダイエットの味方になるんだけど、正直美味しいか?っていう話。

 これは個人の好みの問題にはなるが、美味しいと思わないなら、摂取しなくて結構。私個人は食品添加物をあまり気にする方ではないんだけど、美味しいと思わないものから摂取するのは凄い損した気分で嫌なんだよね。

 あと、サラダチキンだけじゃなくて、鶏ムネ肉や鶏ササミなど、低脂質のものばかりを主菜にしていると、栄養が偏るのはもちろん、どうしても外食しないといけないとかイレギュラーが起きた時に罪悪感を抱きがちなんだよね。そうすると、変に次の食事を調整しようとして、食欲の乱れに繋がったりする。だから、サラダチキンがダイエットには向いているとは認めつつも、特に主食と主菜はひとつの食材に頼り過ぎると危険もあるということだけは言っておくことにしよう。

まとめ

 いくらダイエットに効果的であっても、食べ過ぎは良くない。好きでもないのに食べるのは逆に食事の満足度を下げて、食欲を乱す危険性がある。食事を固定化しすぎると、栄養が偏るだけでなく、イレギュラー時に罪悪感を抱いて、変な調整をしてしまい、これもまた食欲を乱す危険性がある。

 今回はこの辺で。次回は逆に積極的に摂取すべき食品を書いてみようと思うので、お楽しみに!

なかむら ひろしのTwitter

ついったウィジェットエリア