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腹八分目って何なん?っていう話

文:なかむら ひろし

 ダイエットを行うに当たって、最も重要な要素のひとつとして挙げられるのが、食べ過ぎないことって話は何度もしてきたわけだが、その境界線は非常に分かり難いと思う。緻密なカロリー計算によって算出することはできるかもしれないが、算出されたカロリー量と自分の満腹感とが乖離していると、余計な負荷がかかってしまう。そこで個人的にオススメしたいのが腹八分目まで食べるということだ。

 しかし、腹八分目っていうのも感覚的なものなので、人によっては分かり難いわ!っていう話なんだよね。ただ、食事を腹八分目で終わらせることのメリットは大きい。是非とも、その感覚を掴んで欲しい。

 ここで何度も言っていることなので、くどいかもしれないが、痩せるためには摂取カロリーが消費カロリーを下回る必要がある。いくら腹八分目を意識したところでお菓子やジャンクフードなどハイカロリーのものばかり食べれば、痩せるどころか太ってしまうリスクがある。逆に野菜や果物などローカロリーのものを満腹になるまで食べても痩せることは可能だ。

 ただ、満腹になるまで食べながら痩せていくと、食べられるものがどんどん狭まってくる。好きなものをほとんど口にすることができなくなってくる。また、友人なんかと外食することになった時に非常に困ると思う。ここら辺を解消していくためには腹八分目は有効なんだよね。

 腹八分目がよく分からないという方は、少しずつ食べて、お腹の感覚を探っていってもらいたい。いつも満腹まで食べている人は感覚が鈍っている可能性があるので、時間がかかるかもしれないが、少しずつで良い。

 やり方としては、用意する食事の量をいつもより少なめにして、空腹感が消えてきたら、もの足りなくても、一旦そこで食事をストップする。30分くらい様子を見て、まだ食べたいと思うなら、追加で少し食べる。食事で満足感を得るにはラグがあるので、こんなチキンレースみたいなことをしながら、感覚を掴むと良い。

 他には満腹まで食べてしまった時にやって欲しいのが、食後数時間経った時のお腹の感覚を記憶しておくとことだ。満腹まで食べても3,4時間も経てば、お腹は落ち着いてくると思う。満腹ではないんだけど、お腹が空いているわけでもないという状態。ここら辺で止められるようになればオッケーだろう。

 そして、最後にもうひとつ。それは食べ始めるタイミングを意識して欲しい。しっかり空腹の状態を作ってから食べる。常に胃の中にものが入っていると、お腹の感覚は鈍ってしまう。極限まで空腹の状態にするのではなく、お腹が空いたなぁと明確に感じるくらいで良い。そうすることで、お腹の感覚も研ぎ澄まされてくるはずだ。

 最初はなかなか難しいかもしれないが、時間はかかっても良いので、少しずつ腹八分目という感覚を掴んで欲しい。軽い空腹状態というのは人間がもっとも活動しやすい状態だ。逆に考えてみて欲しい。常に満腹だと仕事も趣味も集中できないでしょう?

なかむら ひろしのTwitter

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