/ Column

踊る阿呆とFランコンテンツ消費という悲しみストレス

文:田渕竜也

当サイトでは様々な自称バンドマンや自己欲求の肉塊たちについて、あれやこれやなどとデカイ面していろんな主張をしてしまっている。
ただこれはワタクシたち個人の善良なる善の心であって別に悪鬼として馬事を飛ばしているわけではないことはわかって欲しい。

確かにしょうもない人たちをピックアップして

「あんなもんただの路上カラオケじゃねぇか」
「無名バンドが一丁前に宣伝すんな。検索の邪魔になるだけ」
「楽器弾けるだけの練習バンドが調子に乗んな」

などなどとまぁ、ただの悪口のような内容が多いかと思う。
ただそんな頭ごなしにめちゃくちゃな話ばかりしているわけでもないわけで、たまにはちゃんと賞賛や礼賛するような記事だって書いてある。
だから悪口の多くは実際にそのことについて本当にイラついていることであって、何もかもまるで悲しみを背負った魔王のように生きとし生けるもの全てに対してムカついているわけではない。
実際、基本的スタンスとしましてはワタクシたちてんぷら一個人が本当にいいものに関してはたった一人でも共感さえしていただければそれで結構なのですから。
しかしさっきも言った通り現実としては素通りできないレベルのストレスの方が多いわけで、そのストレスに対してはちゃんとスポットライトを照らしておきたいというのも人情なわけです。

例えば、業務スーパーの商品にだってハズレがあるわけで、テレビで「業務スーパー=お得」を売り出しているけど、実際にはクソまずいものや明らかに値段と旨さが比例していないような商品だってあるのだ。
つまりそれに対しては「これはダメだ」ってちゃんと伝えることが本来のメディアの役割なわけであって、ここをなんの反証もなく業務スーパーの商品に対して「全部うまい」では完全にメディアとしては崩壊してしまっているのである。これはただの広告媒体でしかない。

確かにみんな同じ共感でなんの意見もないのは素晴らしい世界なのかもしれない。
そこには争いとか人との相違がないからそれこそ平和的でまさにみんな手を繋ぐ世界。特にSNSにモラルが
叫ばれる昨今ならそんな「反証」自体そのものが悪口になってしまうだろうと思う。だけどやっぱり現代において反証っていうもは絶対に必要な要素であってダメなものにはちゃんと指摘してあげないといけない。

それがなくなってしまった結果、なんの反証もなく全然良くないものに大勢の人間たちが拍手をする。この状況が悲しいわけですよ。それは優里のケツバイブつっこまれたような歌い方に感動したとか書き込む、おそらく大学二回生ぐらいの人だったり、Suchmosのバッタもんみたいなヤツをオシャレ、かっこいいと持て囃したりして、なんかそんなのを見ると本当に悲しい。
それと同じような感情が前澤社長から500円をもらうためにスマホ張り付いている中年とか、マクドナルドのフライドポテトが販売中止になるからって朝から買い占めに並ぶような若者なんかもみると本当にため息で空を飛べそうに思える。
これら頭偏差値Fランたちの数々が悲しみというストレスの根元なのである。

消費物に対する価値観。確かにそこには人それぞれで相違はあるだろうと思う。
だってワタクシ個人として上記の人たちが白痴に見えてしまうのは自分の価値基準の押し付けでしかないのだろうと思うし、踊らにゃ損損と阿波踊りを踊り狂うような価値基準も間違えではないかもしれない。だけどなんででしょうか?あまりにも低俗なあまりにも低知能的なものが氾濫しているのがものすごく辛くなるのだ。

だからこれら反証のないコンテンツ消費行動を”Fランコンテンツ消費”と名付けようと思います。

Fラン大学に言ったヤツが大学生活の最後に言う言葉って知ってますか?「こんなところに来るんじゃなかった」。まぁこれがFランと呼ばれるものの全てを表現しているように思う。
誰でも入れる低偏差値だからそこにいるヤツらもレベル低し、結局、大人完全体になった時、そのころの自分を省みたって、めちゃくちゃに後悔してしまうわけである。だからこのFランルートに入る前に誰かが「そっちのルートは地獄だぜ」って言ってあげないとダメなわけなんですよ。別に、頭が悪くてもちゃんとそこに意識さえすれば災厄のルートは回避できるはずだ。これは偏差値差別の話ではないけど、要するにちゃんと意見しようぜって話。

消費という話だから「バカに漬け込んで、金にする」というのはマーケティングの鉄則であるわけで、これは正義とか悪者とかの話じゃなくてただただ「しょうもないコンテンツだけど、これが一番、バカをだまくらかせる」というのが一番だろうと思う。例えば鬼滅や呪術廻戦がプリントされた商品企画だらけのお菓子メーカーなんかが当てはまる。それはある種、「ガキやバカには煉獄さんでも掴ませとけ」みたいな諦観的な部分も確実にあるんだろうなと。

ただそう行った「バカ」に対するマーケティング=Fランコンテンツ消費とする図式が成り立つのに、これに対して反証する大人が意外に多いのがワタクシは驚くところにあります。

だからもっとみんなで弁証法的に「いいもの」と「悪いもの」はしっかり絶賛や批判をしていかないといけないんじゃないかなと。じゃないと本当にバカにいい消費物のマーケットは潰されるだろうと思います。

まぁとにかく当サイトは頭ごなしに批判をしていないというところだけでもよろしくです。

それでは。

田渕竜也のTwitter

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