ちょっとした話のタネになるかもね
芸人のピース又吉直樹氏が処女作『火花』で芥川賞を獲ったことが話題になっていることなので、この際、芥川龍之介の作品を読んでみてはいかがでしょうか。まぁ芥川作品が好きな人には変わった人が多い。私も高校生の頃にハマったため、かなりのひねくれ人間となってしまったわけですが。そんなひねくれ人間の好きな世界を体験しても悪くはないと思います。
文学史で覚えさせられる作家の作品は、堅苦しい印象を持っている方も多いかと思います。ただ、実際に読んでみると確かに堅苦しいところもあるのは事実ですが、内容はバカ話だったりして面白かったりするものです。そこで、今回は芥川作品の中からひとつ、オススメを紹介したいと思います。『動物園』です。これは小説ではなく、いろいろな動物とその動物に対するコメントが書かれているだけなのですが、これがなかなか興味深い。なんだか芥川龍之介という人物がどんな人なのかわかるような気がします。毒の吐き方が可愛らしいので是非読んでみてください。気に入ったら他の作品も是非。短編ばかりなのでサクッと読むことができます。
芥川の作品は、青空文庫で無料で読むことができます。青空文庫なんて知らねぇっていう方は、ネットで検索してみてください。著作権が切れた作品がネットで無料で読めます。もちろん芥川以外の作品も。芥川作品を読んだら「芥川賞の芥川龍之介ってこんな話を書いてるんだぜ。病みすぎだろ」ってネタにでもしてください。そういう意味では『桃太郎』なんかがもってこいかもしれません。元ネタは誰でも知ってることですし。