躊躇なく「NO」という意思表示をしよう

文:なかむら ひろし

 大学生や社会人になると定期的に「飲み会」に誘われるようになります。自ら進んで参加したいと思うのならば問題ありませんが、まったく魅力を感じないしょうもない誘いなんかもあるので困ったものです。特に上司と飲みに行くことは仕事の一環なんだというクソみたいな風習を引き摺っている人間がいて、ストレスに感じている方は少なくないはずです。幸福を追求するためには、いかにストレスを回避するのかが重要になってきます。そこで言いたいのは、「しょうもない誘いは迷わず断れ」ということです。断ることに何の負い目も感じる必要はありません。
 ゴミみたいな先輩や上司と飲みに行っても、大概は玩具にされるだけです。飲んでストレスを発散するどころか、ストレスの捌け口にされるのがオチです。「無礼講だ!」などと言う奴がいますが、無礼講なんてファンタジー、存在しません。何かやらかしたら、いつまでもグチグチ言われるだけですので信じてはいけません。また、飲み会に参加すると貴重な話が聞けて勉強になるとか言ってるバカがいますが、酔っ払いの戯言が本当に勉強になるとでも思っているのでしょうか。その時間、本でも読んでる方がよっぽど勉強になります。何より貴重なのは自分の時間です。
 経済的な面でも無駄でしかありません。奢りならまだしも、このご時世、ほとんどが割り勘です。飲み会に参加すると5千円くらいは軽く飛びます。つまらねぇくせして金ばっかりかかるとかバカバカしくて仕方ありません。ある程度の交際費を用意することが社会人としての常識?お金を溝に捨てることが社会人の常識とか狂ってんな!
 そうは言っても、上司の誘いを断り続けると関係が悪くなり、出世の妨げになるのでは?とお考えになる方もいると思います。しかし、そんなことは一切ありません。出世できるかできないかは、あくまでも仕事ができるかできないかの話であって関係ありません。もし、本当に飲み会の参加率が査定に影響しているのなら、その会社自体がクソなだけです。さっさと転職を考えるべきでしょう。出世したかったら上司に媚を売るのではなく、結果を出して黙らせてやることを考えるべきでしょう。
 参加したくもない飲み会は断るべきだということは理解できたとしても、どのように断るべきかということが問題です。いやいや、そんな難しく考える必要などありません。あれこれ理由を取り繕うだけでも面倒です。単純に「行きたくない」と言ってやればいいのです。本当は参加したいのだけど今回は事情があって参加できないというような断り方をすると、機会を見つけてまた誘われます。「いつだったら参加できるんだ?」なんて聞かれると面倒です。それにそんな嘘はいずればれます。だったら、最初から参加する意思がないことを伝えておくべきです。誘いを断る側もストレスに感じますが、誘う側も断られるとストレスに感じます。相手に誘うだけ無駄だと思わせると、お互いのためにもなるのです。適当な理由など取り繕わず、「NO」という明確な意思表示を予め提示しておく方が絶対いいに決まっています。
 深く付き合いたくもない人間とは、あくまで仕事上の関係だけに止めておくと本当に気楽なのでオススメです。友達なんて他所で作ればいいのです。

なかむら ひろしのTwitter

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