哀愁漂う武者駄舞留精太頑駄無を何とか評価したい
これまで紹介してきたキャラクターは、漫画『プラモ狂四郎』に登場するリアルタイプの武者ガンダムをSD化したものでしたが、『SD戦国伝』としてシリーズ化されることで、次々にオリジナルの新キャラクターが登場することになります。そのSD戦国伝用にデザインされた最初のキャラクターのひとりが今回紹介する武者駄舞留精太頑駄無です。
ZZガンダムがモチーフということもあり、重火器の使い手で、他の武者よりも重装備という設定ではありますが、キットの方はかなり華奢な感じに仕上がっています。しかも、前の三人よりも線が細いのです。なんでやねん!
武装は、大砲と刀、兜のメガキャノンなのですが、兜に特別なギミックがあるわけでもなく、実質2種類しかありません。ただ、SD戦国伝では初登場となる大砲は大きなアクセントになっていて、もの足りなさはあまり感じません。
言うまでもないと思いますが、精太がウェイブライダーに変形できなかったように、駄舞留精太もGフォートレスには変形できません。初期のSD戦国伝で変形できるキャラクターは、まだまだ少ないのであります。
駄舞留精太のパートナーは、動物ではなく武者タンクというメカです。何でも意思によって遠隔操作できるというハイテクマシンで、彼が開発したとか。コミックワールドでは、写真のように上に乗って移動していました。どれぐらいのスピードが出るのかは不明です。
大砲は、手に持たせるだけでなく、バックパックにマウントすることができます。兜や肩当てが干渉してあまり前方に傾けられないのが難点です。
単体ではなんじゃそりゃという感じの武者タンクですが、鎧や武装を装着すれば、何だかかわいい戦車になります。あんなところに刀を差しても、全く意味がないというより邪魔なだけですが、あまり気にしないようにしましょう。しかし、戦国時代に戦車というと、『戦国自衛隊』というバカ映画を思い出しますね。
お馴染みの軽装は、なんと素手です。刀くらい自分で装備しておきましょうよ・・・
このキットには、いつも売れ残っているというイメージがあり、仲間たちよりも不人気なのでは?と思うのですが、実際どうなのでしょうか?キットの出来自体は、それほど酷いとは思いませんし、結構かわいくて、私は好きだったりします。ただ、成型色が凶悪なのです。白にしてくれればいいのにミントグリーンだし、青の部分には変なラメが入っちゃってるしで、本当にいただけない。特に白は色が乗りにくいので、ミントグリーンが嫌がらせ以外のなにものでもありません。
評価するつもりが、9割文句になってしまいました。すみません。それでも何だか憎めないところがあるのが武者駄舞留精太ということで、強引にまとめておきます。本当に嫌いじゃないんですよ!心の底から!