CLOCK TOWER -The First Fear-

文:なかむら ひろし

 昨年12月、待ちに待っていた『Fallout4』が発売されたこともあり、久々にゲーム熱が再燃。ゲーム記事も増やしていきたいなと思っていたところでもあったので、新企画を立ち上げることにしました。ここでは、所謂意識高い系がコストパフォーマンス略してコスパを連呼しとる時代ということで、中古ショップに行けば1000円以下という安価で手に入るが、それなりに楽しめるゲームを紹介していきます。あくまでも私個人の評価なので、「つまんねーじゃねーか!」などと言われても、「知らんがな」とお返しするしかありませんので悪しからず。まぁお金を溝に捨てたと思っても安いんだから許してくれってことで。
 少し話は逸れるが、昔からゲームソフトって高過ぎるんだよな。初期投資としてハードに何万も出すのは仕方のないことだとして、SFC時代なんかはソフトが1万とかして、当時小学生の私は年間多くても2,3本しか買えない上、面白いかどうかもわからないという、とんでもない博打をやらされるわけですよ。たまったもんじゃありません。そこら辺なんとかならないものか。

 前置きはこの辺にしといて、本題に入りましょう。今回紹介するのは、『CLOCK TOWER -The First Fear-』でございます。ゲームファンの間では有名な作品ではないでしょうか。元々、1995年にSFC用ソフトとしてヒューマンから発売されたソフトなのですが、続編のヒットからPSに移植されました。SFC用のオリジナル版はなかなか見付からない上に値が張るのですが、PS版は1000円以下で買えるというメリットがあります。(私は324円で買いました!)

北欧の山間にひっそりとたたずむ屋敷があった。
主人の名はバロウズ。屋敷には高くそびえる時計塔があり、
土地の人々はその鐘の音を合図に放牧を行ったものである。
いつしか土地の人々はこう呼び習わしていた。
「CLOCK TOWER」-時計塔屋敷、と。

1995年-
とある孤児院にひときわ目立つ美少女を見いだす事が出来る。
彼女の名は、ジェニファー…。
5才の時父は失踪、その後母親とも死に別れ、孤児院に引き取られたのである。
そしてある日、彼女と友人達3人の養育先が見つかったという知らせが入った。
彼女は引率してくれる教師メアリーと3人の友人達と共にその場所に向かう。

そこが「CLOCK TOWER」と呼ばれる屋敷とも知らずに…。(説明書より引用)

 主人公たちが訪れたのは殺人鬼が棲む屋敷で、そこから脱出するのが目的です。このB級ホラーテイストがたまりませんなぁ。ジャンルとしてはホラー要素を含むアドベンチャー。屋敷から脱出するには、様々な謎を解いていく必要があるのですが、これがなかなか面白い。闇雲に屋敷を調べてもダメ。様々なトラップが仕掛けられています。中でもミスリードアイテムの存在やランダムでアイテムの場所が変わったりするのがなかなか憎いところです。
 ホラー要素の方も捨てたものではありません。突如姿を現す殺人鬼シザーマンなど心理的に追い詰めてくるものから、より直接的なスプラッター成分もあります。また、ゴキブリが大量発生したり、メアリー先生の顔グラが怖かったり、少し走っただけで疲れるか弱い美少女と思った主人公が壁をぶち破ったり、でっかい板を片手で軽々と持ち上げたりする怖さもあったりします。
 このゲームの肝のひとつがマルチエンディングです。主人公の行動によってエンディングが変化するのですが、まぁ間違うとデッドエンドですわ。思わず「バカヤロー!」と言いたくなるようなエンディングもご愛嬌という感じでグッド。すべてのエンディングを見るために犠牲はつきものなのであります。自力で最高ランクのエンディングを見るまでは、攻略サイトなんて野暮なことをしちゃあきまへんで。

clocktower
主人公のモデルは、若かりし頃のジェニファー・コネリー。
映画『フェノミナ』へのオマージュだそうで。
ちなみにメアリー先生のモデルは、デヴィ夫人…ではありません。

 こんな感じで1回目は終了したいと思います。今後もブックオフさんで中古ゲームを漁ってきますのでよろしくお願いします。出荷本数の多いソフトほど安売りされる傾向にあるので、名作が気楽に楽しめてオススメですぜ、旦那。クソゲーを掴まされても、値段相応ということで諦めもつくしね。

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