クラッシュ・バンディクー2 ~コルテックスの逆襲!~
昨今、複雑な操作を要するゲームが増えとりますが、たまには単純なアクションゲームもいいじゃない!ということで、我々と同世代の方ならプレイはしたことはなくとも、CMで流れていた曲に聞き覚えがあるはずという作品。1997年にSCEから発売された「奥スクロールアクションゲーム」、クラッシュ・バンディクーシリーズの二作品目『クラッシュ・バンディクー2 ~コルテックスの逆襲!』を紹介しようと思います。
「奥スクロールアクション」っていうのは、かつてアクションといえば、横スクロールが当たり前だったのですが、これに奥行きを取り入れた(所謂3Dアクションの先駆け)画期的なゲームっちゅうことで押し出されとったわけです。まぁその前に『スーパーマリオ64』ってあった気がするんですが、プレステではなかったんでしょう。マリオで思い出しましたが、このクラッシュは任天堂のマリオ、セガのソニックのようにソニーの看板になるはずだったのですが・・・
それはいいとして、初代じゃなくて2を取り上げたのは、初代が難しすぎてマリオを目指してるとか言いながら、とても小学生なんかがやるような難易度じゃなかったということです。アクションが特別得意というわけでもない私でもクリアできたことはできたのですが、何度ディスクを叩き割りそうになったことか。さらにこのゲームには達成度というものがあり、『スーパードンキーコング』が完クリ(完全クリア)できたんや!ということで、達成度100%を目指しましたが、まぁ諦めました。そんな初代と比較して2の方はかなり改善されてまして、シリーズ中で最も遊びやすい作品ではないかということで選択したわけであります。とはいえ、2も結構難しいのには変わりありませんが。
じゃあ、何が難しいの?って話ですが、まず奥行きがある故に距離感が掴み難いという点です。敵に攻撃したと思ったら届いてなかったり、小さい足場に飛び移ろうとしても何度も穴に落ちたり。空間認識能力の高い方ならすぐに慣れるかもしれませんが、私なんかは何度も同じ穴に落ちまくりましたよ。このゲームが楽しめるかどうかは、距離感が掴めるかどうかだと言っても過言ではありません。特に初代はクラッシュの足腰が弱いのか、ギリギリのタイミングでジャンプしないと穴に落ちるというシビアなゲーム性だったのですが、2ではスライディングが追加されたことで、スライディング直後にジャンプすると大ジャンプができることで操作性は大幅に向上しているため、多少距離感が掴めないままでも、ある程度進めることができるようになっています。
次は達成率100%を目指す場合ですが、各ステージで箱を全て破壊してクリアする他、特定の条件でクリアすることが求められます。まぁこれが難しいんですわ。分岐点があったらわざわざ引き返して箱を壊して回らなければならかったり、分かりにくいところに箱があって取りこぼすなんて当たり前。普通にクリアするのでさえ難しいのに苦行でしかありませんわ。でも2ならまだクリアできそうという気になるのです。初代の鬼畜っぷりを知っていると。初代は各ステージをノーミスでクリアしないといけないのですが、2は中継地点までに壊した箱がリセットされなかったり、アイテムを取った後に死亡してもアイテムを取ったことになっているなど、マゾゲーマーなら知りませんが我々のようなプレイヤーにとっては大きなシステム改善が施されたわけです。
4以降はゲームをあまりやらなくなってきた時期ということもあり、プレイしていませんが、初代から3、スピンオフ的なレーシング、カーニバルまではすべてハマっていました。じゃあ、クラッシュの魅力って何だろう?と考えると、プレイしていくうちにキャラクターへ愛着が湧いてくるんですよ。クラッシュの死に描写が豊富だったり、ボスがアホすぎたり、個人的にはマリオと並ぶとまでは言えなくても、いいキャラだったと思います。クラッシュ世代はもう一度、クラッシュ世代以外の方も手に取ってもらいたい。
ちなみに初代から3までは、ブックオフで108円で売られていたので、どこでも安価かつ簡単に手に入ると思います。レーシングとカーニバルは知らん。見付からん。特にレーシングは面白いのによぉ!