自称できる女こそが女性の社会進出を阻害しているのではないか

文:なかむら ひろし

 前回、はあちゅうっていうカリスマブロガー()がブログに投稿した『貧乏人ほど自分に起きたことを全部の他人のせいにする』っていう記事を引用させてもらったわけですが、こういう女こそが女性に不利益をもたらしているのではないかと思うのです。まぁ慶応義塾大学を出て、電通に入社っちゅう誰もが憧れる(かどうかは知らんが)素晴らしい経歴ではありますが、「己の努力不足を他人や社会のせいにすんな!」という自己責任論者なのがいただけない。きっと「女性が経済的に自立できないのは当人の努力不足」とか「妊娠して退職を迫られるのはそれだけの能力しかなく会社から必要とされていないからだ」とか実際に口に出さない(出しているかもしれないが)にしても心の中ではそう思っているはずだ。

 まぁネット上ではボロカスのようですが、それでも一定数の支持者がいるみたいで。それも若い女性に。これが結構問題なわけです。はあちゅうに限らず、自称できる女っていうのは、現状に順応できたというだけで、女性の社会進出に何も貢献してないんですわ。たまたまオッサンに気に入られたというだけで、狡猾な女狐か見た目は女性だが中身は男性のどちらか。それを全ての女性の代弁者みたいに扱うものだから話がややこしくなる。女性の皆さん、こんな奴らを支持したら自分が損するだけですぜ。きっと近くにも偉そうな自称できる女っているでしょ?あいつらの成功したバージョンがはあちゅうだと思えば、あんなのを支持してる奴らがバカに見えてきませんか?

 はあちゅうみたいに手垢の付いたカビ臭い自己啓発本みたいなことやヤナギブソンよろしく「誰が興味あんねん!」っていう恋愛ネタなんかを書いているようなしょうもない奴が持て囃されているのを見ると、それだけ女性の社会進出が進んでいない証拠に見えてくる。女性の少ない世界では、女性というだけで下駄を履かされたりすることってあるでしょ?女性だけじゃなく、男性でも若いというだけで過剰に評価される怪しい社長なんかがいますよね。現状、女性というだけで競合が少ないので、しょうもない奴でも幅を利かせることができ、そういうしょうもない奴にとっては、女性の社会進出が進み、どんな世界でも当たり前のように女性が活躍できる仕組みが完成すると、自身の唯一の価値である希少性が失われてしまう。そこで、はあちゅうみたいな奴は意図的に女性の社会進出を阻害しているのではないかと邪推してしまいます。

 男である私がこういうことを書くと、決まって「男の僻み」とか言われがちで、あまり説得力を持ちません。そこで必要なのが、女性こそがこういうしょうもない女を批判することではなかろうかと。「専業主婦最高や!」なんて言ってるネトウヨでもなく、「女性の権利ガー!」とか言ってる左翼フェミでもない、新しい女性言論人っていうのは意外とイケるかもよ?

なかむら ひろしのTwitter

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